名物のエスカレーター
既に紹介した通りハロッズ名物の一つにエスカレーターがありますが、その理由には二つの点があり、先ずは1898年にハロッズが当時のイングランドで初めてエスカレーターを導入したという歴史的意義です。そして二つ目の理由は、その見事なエジプト風の装飾にありますが、この装飾はオーナーであったエジプト人実業家のモハメド・アル-ファイドにより施されました。
このエスカレーター(“エジプシャン
アクセス
ハロッズはロンドン市内、地下鉄ピカデリー線(Piccadilly Line)のナイツブリッジ(Knightsbridge)駅を出て直ぐの処にあります。駅構内にも“Harrods”という表示が数多く表示されており、道に迷うことはないでしょう。
※最寄り駅のナイツブリッジ駅の改札を出ると、右手側に換金所があります。そちら方向の天井に『Exit4 Harrods(ハロッズへの出口)』という掲示板があるので、そこの出口を出て左手方向へ約1分歩くと、お目当てのハロッズに到着します。
まとめ・その他
ハロッズには一応のドレスコードがありますが、実際はスニーカー等でも入れます。但し、あまりにもカジュアル? な格好では入店を稀に断られる場合があると聞きますので、多少は注意をはらいましょう。ちなみに、店内のトイレは無料で使用可能です。
この店舗は夜9時(日曜のみ夕方6時)までオープンしている為、昼間は観光に費やし、夜間に同店でショッピングを行うといった方法も可能です。更に陽が落ちてから訪れるとライトアップされた建物の姿が大変綺麗で、オレンジ色の電球で縁取りをしたかの様に見えるレトロな雰囲気の店舗の美しい外観を眺めることが出来ます。
尚、ハロッズの店舗全景を写す際のベストポイントは、ハロッズの前を通るの道路(ブロンプトン・ロード:Brompton Road)を渡った反対側の角からとされています。そこからだとハロッズの建物全体を見回せる上に、写り込む被写体の人物が店舗の邪魔にならずに記念撮影が可能な様です。
また長い伝統を重んじる老舗のハロッズですが、最近では“ハロッズ・リワード・カード(Reward Card)”という会員カードの発行を導入しました。この会員になると、同店での購入金額1ポンド毎に1ポイントが貯まり、500ポイントになると5ポンドが買物の際に使用可能となります。そして会員向けの割引案内やセール情報がメールで送付されるというサービスが付加されています。
ところで、同店2階(日本式3階)の免税コーナー/タックスフリー・ビューロー(Tax Free Bureau)において、VATの一部還付が受けられます。出国時の空港などでも同様の手続きは出来ますが、大変混雑している可能性があり、ハロッズでショッピングをされた方は時間の許す限りはレシートを用意して、ここで手続きを行った方が便利でしょう。
※VAT (Value Added Tax)とは、日本でいう消費税にあたるもので厳密には付加価値税のことです。英国での税率は20%で、対象品を日本へ持ち帰る場合は一旦手続きをして払い戻しを受けます。但し、全額が返金される訳ではなく、また食品や書籍などには原則としてVATはかかりません。また英国での還付の条件には、同一の店舗で同じ日に50ポンド以上の商品を購入を実施するという基本条件が設定されています。
さて昨今の地元ロンドンでのハロッズの評価は、主に外国人観光客が土産物を購入する為に使う百貨店であるとの声が多く、経営主体が外国に移って以来、この傾向は顕著の様です。もともと大変高級なデパートの一つであって日常使いの庶民向けデパートではありませんでしたが、オイルマネーで潤う国々の富裕層が頻繁に訪れて多くの高額商品を買い求める姿に対して、あまり好感が持てないという英国人の考えは理解出来るものがありますが、そこには我国日本の観光客もいることを考えると複雑な気持ちにもなります。
住所:87-135 Brompton Road, Knightsbridge, London, SW1X 7XL
電話番号:020 7730 1234
最寄り駅:Piccadilly Line Knightsbridge
次回はハロッズのすぐ近くにある、これまた同様に歴史の古い百貨店ハーヴェイ・ニコルズ(Harvey Nichols)についてご紹介の予定です。ハロッズよりは随分と規模が小さいものの、(オーナー問題を絡めてか)ロンドンっ子からの支持率では遥かにハロッズを凌ぐほどの名店です!!
-終-
【注意】本記事の紹介内容(扱い商品や各階の配置など)は、時期により変更となっている可能性もあることを、宜しくご留意ください。
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