2台目の自家用車に軽自動車を購入する予定の友人から、チョット気になるクルマを紹介された。スズキの『ハスラー(HUSTLER)』だ・・・。
「街乗りの似合う四駆で軽自動車」という条件でクルマを探していた友人が、「ついに見つけたこのクルマ!」ということで紹介してくれたのが「ダサかわ」デザインの軽自動車、スズキの『ハスラー(HUSTLER)』。昨年の東京モーターショーで多くの注目を集めた『ハスラー(HUSTLER)』は、「ワゴンR」と共通プラットフォームに165/60 R15サイズの大径タイヤと180mm(4WD車タイプは175mm)の最低地上高を採用し、「広い室内空間とワンランク上のラフロード走破性を両立」させたというスズキの新型軽自動車だ。SUV風はダテじゃなく、一般の乗用車では進入が困難な悪路や起伏のある路面へのアプローチも可能で、走行性能もかなりのものを備えていることが特長だ。詳しくは下記のPVを視聴して欲しい。
スズキには『ジムニー』という長い歴史を持つ本格四駆があるが、『ハスラー(HUSTLER)』は軽自動車のカテゴリーで人気のセミハイトワゴンとSUVを融合させた、『ジムニー』とは異なるまったく新しいジャンルのモデルだ。「自然やアウトドア、スポーツが大好き!」そんなアクティブなライフスタイルの人達ちにピッタリな、これまでになかった新ジャンルの「軽クロスオーバー」となっている。
グレードは、自然吸気エンジン搭載車が「A」「G」「X」の3タイプ、ターボエンジン搭載車が「Gターボ」「Xターボ」の2タイプ。全グレードで二駆と四駆が選択できる。販売価格は104万8950円~157万6050円。ボディーカラーはモノトーン5色のほか、ルーフをホワイトまたはブラックとした2トーンルーフをそれぞれ3色の、計11パターンを用意。ホワイト2トーンルーフ車には新色の「パッションオレンジ」「サマーブルーメタリック」「キャンディピンクメタリック」が設定される。 その外観は「ポップ」と言えばそうかも知れないが、筆者としては「ダサかわ」デザインと表現したい。 尚、販売目標は5,000台/月だそうだ。
<主要諸元>
全長:3,395mm
全幅:1,475mm
全高:1,665mm
ホイールベース:2,425mm
パワーユニット;658cc直列3気筒ガソリンエンジン+エネチャージ、アイドリングストップシステム
駆動方式:FF CVT
車両重量;790kg
↓スズキのニュースリリース
http://www.suzuki.co.jp/release/a/2013/1224/
この『ハスラー(HUSTLER)』、海外メディアから米国の成人男性向け雑誌を連想させるとし、女性顧客やファミリー対象にはその点がマイナスアピールだと指摘されている。また同種の報道には「日本企業は外国語辞書から製品名を探すことが多いが、どのような意味で使われているか正しく理解していないケースもある」と伝え、また「日本企業が外国語由来の製品名を愛用するのは、西側諸国で漢字に詩趣が感じられるとしてタトゥーなどに好まれるのと同じ理屈だ」と指摘しているものもある。
上記の報道に対しスズキは、車名の由来としては「軽やかに活き活きと走るイメージ」から、かつて同社のオフロードバイクで人気を博した『ハスラー250』の「ハスラー」を流用し、ノスタルジックな魅力を打ち出す為としている。 確かにネーミングに関してはよくある問題だ。言語や文化・風習の違いをどこまで勘案して名付けるかは難しいところだからだ。最近では、英語圏に対する配慮は随分進んだようだが、スペイン語や中国語の語感などに対する検討が行き届いていない、という話を良く耳にするが・・・。まぁ、一番簡単な解決策は販売対象地域毎に製品名を変更する方法で、多くのメーカーがこの手法を採用している。
さて、筆者の好みとしてはもう少しSUV色が強くても良いと思うが、『ジムニー』レベルはとても難しいとしても色々なカスタム/チューニングパーツが発売されてきたら楽しいだろう。フロントやリアを補強したり、ライト・ウィンカー・フォグ類の強化や追加でも充分ヘビーデューティー感はだせるハズだ。
日常の街乗りからレジャーまで幅広く対応した軽自動車として、新たな選択肢となる気がする!! 1月8日発売開始だから、この手のクルマが好きな人は要チェックだゾ。
-終-
【追加情報】
スズキは2014年11月12日、同社の軽乗用車『ハスラー』が、日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)主催による「2015年次 RJC カー オブ ザ イヤー」を受賞したと発表した。
RJCによる受賞理由は、
1.ライトな感覚の軽自動車SUVとして新しいジャンルを開拓した。
2.動力性能ばかりではなくボディカラーなど色に対する配慮も行き届いている。
3.しかも街乗りにも充分な快適性を備えている。
4.広い意味でユーザーに夢を与えてくれるクルマである。
5.家族でも、一人でも、ペアでも楽しめる。その懐の深さと新鮮さを高く評価した。
となっている。
尚、発売から2014年10月末までの届出台数は8万6,918台である。
【追加情報】
スズキは2015年5月13日より、『ハスラー』NA(自然吸気)・CVT車に搭載していた「エネチャージ」を「S-エネチャージ」に変更して発売する。S-エネチャージは、加速時にモーターでエンジンをアシストするスズキ独自のシステム。
今回、S-エネチャージと燃焼効率を高めるなどの改良を施したR06A型エンジンを組み合わせることで、2WD車は32.0km/リットル(JC08モード)の優れた燃費性能を達成。S-エネチャージ搭載車は、全車エコカー減税の免税対象車となる。
《広告》