スコットランドに続きニュージーランドよ、おまえもか? と言いたくなるような話です。
英連邦の一員であるニュージーランドが、現在のユニオンジャックが含まれている国旗のデザインを、変更しようとしているそうです!!
9月22日、ニュージーランドのキー首相は、英国の国旗であるユニオンジャックが含まれている現在の自国の国旗について、新しいデザインに変更するかどうかを問う国民投票を来年(2015年)にも実施したい、とラジオ番組で述べたそうです。またキー首相は、同番組のインタビューで「私は国旗の変更に大賛成だ。来年中にはすべての手続きを済ませたい」とも語りました。
ニュージーランドは、かつての大英帝国の構成地域が基盤となって発足した英連邦の一員であり、当然、英国との歴史的な繋がりは強固です。その為、国旗のデザインの一部に英国の国旗であるユニオンジャックが入っています。
これについては、国民の間でも、そろそろユニオンジャックを外した独自の国旗が必要なのでは、との議論が盛んになっていました。
また、国旗が同じ英連邦のオーストラリアと酷似していて紛らわしいことも、この議論を後押しした格好となっています。
変更に賛成の国民からは、スポーツの代表チームのユニフォームにも描かれているニュージーランドの植物「シルバーファーン(Silver Fern)」を使用したデザインにすべきでは、との意見もあります。
シルバーファーンはニュージーランドに自生するシダの1種で、葉の裏側が銀色で先住民のマオリ族が暗い森の中で落として道しるべに使ったされています。また、既に1956年から国章として使われています。
このシルバーファーンを、黒地に白で表現したシルバーファーン旗(Silver fern flag)は、ラグビーのニュージーランド代表チームであるオールブラックス等のスポーツ・チームのロゴに使われており、1998年には、当時のマリー・ハスラー文化大臣により新たな国旗として提案された経緯もあります。
しかし、国旗のデザイン変更には反対論もあり、例えば、退役軍人で作る団体などは「この(現在の)国旗を掲げて戦い、命を落とした兵士たちのためにも変更すべきではない」と強く反対を主張するなど、今後、議論が白熱しそうな状況です。
スコットランド独立の住民投票に続き、国旗のデザイン変更とは・・・。
英国と英連邦の今後はどうなるのでしょうか? 何事につけ求心力の低下は否めないのでしょうネ。
-終-
《広告》