目黒川桜並木
池尻大橋駅から目黒駅近辺までの約3.8kmにわたって、川沿いの両岸にソメイヨシノが約800本ほど植えられている目黒川は、都内でも有数の桜の名所です。
大きな公園等はありませんが、開花期間中は川沿いをお花見をしながらの散策が楽しめます。また、周囲にはかわいい雑貨屋さんや洋服店、オシャレなカフェやレストランなども多く、お花見の合間や後にショッピングや食事を楽しむ人々で賑わいます。
夜には雪洞(ぼんぼり)が灯り、ライトアップされた夜桜が、また一段と幻想的な雰囲気を醸し出します。
代々木公園
代々木公園は、戦前は陸軍の代々木練兵場として、戦後は米軍の宿舎敷地・ワシントンハイツとなり、その後、東京オリンピックの選手村を経て、昭和42年(1967年)10月に都内屈指の面積54万529平方メートルを誇る公園として誕生しました。また平成2年(1990年)5月には、高さ15m~30mに及ぶ大小3基の噴水や水回廊をもつ水景施設が完成して、“水と緑”に恵まれた公園として生まれ変わりました。
都会の真ん中にあるにもかかわらず、静かで開放感あふれる公園として有名で、ソメイヨシノを中心に、ヤマザクラ、オオシマザクラ、サトザクラなど約800本の桜が咲き誇ります。
園内のいたるところで桜の木が見られますが、渋谷門近くにある桜の園では、枝が重なり合う見事な桜のアーチが美しく、また森林公園地区にある中央広場は、芝生に座ってお花見ができる人気のスポットです。開放感あふれる空の下での、ゆったりとくつろぎながらのお花見は格別です。
レストラン等はありませんが、売店で軽食などの購入が可能です。またケータリングカーが、土・日曜、祝日限定で噴水広場で営業し、お花見期間中の一時期は桜の園付近に場所を移動し毎日営業します。しかし、多くの人はテイクアウトしてきたものを持ち込んで、お花見を楽しんでいます。
東京ミッドタウン
東京ミッドタウン付近には、ソメイヨシノを中心に、オオヤマザクラ、ヤエベニシダレなど旧防衛庁敷地内に残された約45本を含む合計約150本の桜の木があり、例年お花見客の目を楽しませてくれます。また、開花時期に合わせ、春や桜にちなんだイベントも数多く開催されます。
さくら通り沿いのエリアでは、桜を楽しみながらお茶や食事が可能な屋外ラウンジもこの時期には登場し、夜間のライトアップも昼間とは異なる雰囲気で素晴らしいものがあります。、
スタイリッシュな都会のお花見をするならば、是非、ここがお勧めです。
小石川後楽園
小石川後楽園は、国指定特別史跡・特別名勝で、江戸時代の初期、寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の中屋敷(後の上屋敷)の庭として造ったもので、二代藩主の(黄門さまで有名な)光圀の代に 完成した庭園です。
光圀の儒学思想の影響で、「(士はまさに)天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から「後楽園」と名づけられました。
庭園は池を中心にした回遊式築山泉水庭園であり、随所に中国の景勝地の名前をつけた景観を配し、中国趣味豊かなものになっています。
桜の開花時期は、開園時間を通常よりも延長していて、この庭園を代表する名木である樹齢60年の見事なシダレザクラから始まり都内では珍しいウコンザクラに至るまで、庭園の中心にある琵琶湖を模した池(大泉水)の周りを巡りながら、色々な種類の桜の木を鑑賞することができます。