砧公園
砧公園は、戦時中は防空緑地、戦後は都営のゴルフ場として開放されていました。公園としての開園は昭和32年(1957年)4月1日で、自然の地形を活かし、芝生の広場と樹林で構成されるファミリーパーク地区と運動施設地区に分かれています。
約39万1,777平方メートルの広大な敷地には多くの桜の木が植えられています。特にファミリーパーク地区が桜の名所として知られていますが、谷戸川沿いの桜も趣があります。
園内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約930本の桜があり、特に古木・大木が多く、幹周3mを超える巨大なソメイヨシノの古木などは枝が地上近くまで伸び、見上げることなく手に届く範囲の贅沢なお花見が楽しめます。
開放感あふれる園内は、家族や仲間と和気あいあいと過ごすのにぴったりで、ピクニックシートを広げて座りながらゆったりとお花見を楽しんだり、芝生の上をのんびりと歩きながら散策を楽しむのもGOOD。また、園内には世田谷美術館もあるので、お花見を楽しみつつ美術鑑賞も楽しんでください。
尚、火気厳禁、カラオケ禁止。ファミリーパーク内はペットの入場・自転車の持込禁止です。
千鳥ヶ淵緑道と千鳥ケ淵公園
開花期になるとソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオカンザクラなど約260本のサクラが咲き、緑道周辺が桜色に染まりまる、全国的にも有名な桜の名所です。また、ボートからお花見を楽しむことができるのも特徴です。
昼間の桜並木も美しいのですが、毎年3月下旬~4月上旬のお花見シーズンには夜間はライトアップもされ、お堀の水面に青白く浮かぶ夜桜の幻想的な風景は格別です。この期間、千鳥ヶ淵緑道ボート場の夜間営業も実施され、千鳥ヶ淵緑道の桜がライトアップされる「さくらまつり」期間中は、無休で営業しています。
尚、駐車場はありません。また、千鳥ヶ淵緑道内には売店・露店・レストランもないので、ご注意ください。
千鳥ヶ淵公園も都内でも有数の桜の名所となっています。千鳥ヶ淵と英国大使館に挟まれた場所にあり、千鳥ヶ淵緑道からは代官町通りを越えたところで、南側は半蔵門近くまで広がっています。園内には、ソメイヨシノやヤマザクラなど約170本の桜の木があり、「さくらまつり」の期間中は千鳥ヶ淵緑道からこの公園まで足を延す観桜客が多数います。普段はサラリーマンやOLさんで賑わうジョギングの名所としても有名です。
この公園では禁止事項が細かく設定されており、露店等の営業行為は禁止、火器類の使用は禁止。シートは観桜期のみコーンで区分けされた場所で使用可能ですが、シートだけでの場所取りは厳禁です。また、ゴミは各自持ち帰りとされ、カラオケ等騒音の発生も禁止です。
外濠公園
外濠公園は、江戸城の外濠である牛込濠・新見附濠・市ヶ谷濠に沿うように立地している公園で、昭和2年(1927年)8月31日に、(当時の)牛込駅から新見附の間を公園として開園されました。その後、範囲を拡大し、現在に至っています。
観桜が可能な遊歩道は周辺から一段高い位置となっているので、行き交う車などを気にせずに、のんびりと歩きながらお花見を楽しむことができます。ソメイヨシノやヤマザクラなどが遊歩道沿いに約240本、公園全体で約730本ほどあり、ことに大木となった真田濠のソメイヨシノは見どころです。
また、満開に咲き誇る時期だけではなく、たくさんの散り始めた桜の花びらが外濠に浮かぶ姿は、一味違った光景となり、千鳥ヶ淵緑道から眺める景色と並ぶ水辺の桜の名所です。
さらに外濠公園は、JR中央線・総武線に沿った位置にあるので、桜の開花期には電車の車窓からも咲き誇る桜が楽しめます。
尚、シートの使用は遊歩道内は禁止、遊歩道以外の道路側が可となります。またシートだけでの場所取り禁止、火器類の使用も禁止です。また、ゴミは各自持ち帰りとなっています。
今年(2014年)の桜前線は、平年より5日前後早く四国をスタートしたそうで、既に18日には高知で開花しました。九州の桜もほころび始めています。本州では24日には静岡で開花するとのこと。各地の開花日はほぼ平年並みですが、九州は平年より3~4日早い所があるとの予想です。満開日はほぼ平年並みで、関東以西では4月のはじめにお花見を楽しめる所が多いようです。尚、東京の予想開花日は3月28日、予想満開日は4月5日です。
日本伝統の風習である、お花見。主に桜の花を鑑賞し、春の訪れを寿ぐ日本独自の文化です。是非、皆さんも自分好みのスポットを探して、お花見に訪れてみては如何(いかが)でしょうか・・・。
-終-
( 注意:掲載の写真は特に記載のあるものを除いて、当該の各スポットとは関係ありません )
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