【冷蔵庫等で冷やした食品など】
冷蔵庫で冷やしていた食べ物などは、ネコにとっては冷た過ぎて下痢をしやすくするので、常温に戻してから与えてください。
【ドックフード】
ネコと犬では、必要な栄養素も体内で合成できる栄養素も異なっています。ドッグフードでは、ネコにとって必要な量のタンパク質や必須アミノ酸であるタウリンが不足しています。
ネコはタウリン不足が続くと進行性網膜萎縮をおこし、結果として失明する恐れがあります。視力に異常が出てからタウリンを与えても、元の視力には戻りません。
またこのタウリンの不足は、ネコにとっては心筋症や神経の異常、生殖能力の低下などの健康異常を引き起こす可能性があります。
その為、あくまでネコにはキャットフードを与えてください。ドックフードは動物性のタンパク質の含有量が猫には低すぎるので、キャットフードの代替にはならないのです。
【大きな骨のある食べ物 】
ネコの喉や消化器官はとても小さく細い為、大きな骨は喉に挟まって窒息したり、消化器官に詰まって腸閉塞を引き起こす可能性があります。
魚の骨や鳥の骨は刺さりやすく危険な為、餌に魚や骨付きの鶏肉を用いた時は多少手間でも骨などはきれいに取り除いてから与えるようにしましょう。
【アルコール】
絶対、ネコに酒類などのアルコールなどを飲ませてはいけません。吸収した血液中のアルコールが許容量を超えると、脳や体の細胞を破壊してしまいます。その為、嘔吐や神経障害、呼吸困難、ふるえ等から昏睡状態に陥る場合があり、極端な場合は死に至ることもあります。
人間にとって少量でも、体の小さなネコにとっては大量のアルコール摂取となるのです。肝臓の能力も人間よりはずっと小さなものだということを理解してください。
【人間用の薬】
一般の風邪薬などでも人間とネコの相違点は多いので、人間には薬でもネコには役に立ちません。薬になるどころか、ネコにとっては有害な効果をもたらす可能性があり、ネコに投与することは厳禁です。
心配な症状があった場合は動物病院を訪問しましょう。また飼いネコが悪戯をしない様に、薬の保管にもご注意ください。
【精油(エッセンシャルオイル)】
アロマテラピーや芳香剤に使用されているオイル成分を吸引したり摂取すると、ネコの肝臓ではその成分を解毒出来ないので、大きな後遺症が残ったり回復不能の致命的な健康被害に陥ることがあります。
ネコは、フェノール類やモノテルペン類、ベンゼン環含有化合物に対する感受性が他の動物に比べて強く特異であるため、一般的に販売されているほとんどの精油がネコにとっては有毒となります。
そこでネコの近くや家庭内の動線上には、これらのオイルを置かないように充分注意しましょう。
どうです、ネコちゃんにとっては危険がいっぱいなことが理解できましたか。これでは安心して食べさせる物が無いですよネ。
実は、猫には穀類を消化する機能が備わっていないため、所謂「ネコまんま」を常食させることも避けなければなりません。
私も改めて今後は、充分注意して餌を準備することにします・・・。
-終-
【注意】この記事で取り上げているものには、ネコ以外の犬などの動物にも有害なものが多く含まれていますが、その点には特に触れていないことを了解願います。
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