《う★コロン都市伝説》フィラデルフィア計画の謎を解明する!! 〈284JKI45〉

『フィラデルフィア計画に基づく実験(Philadelphia Experiment)』とは、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアの沖合で実施されたと云われるている米海軍のステルス実験のことですが、これまた都市伝説の中でも超がつくほど有名な事件です‥‥。                                                                                                                                                                                                              【米海軍キャノン級護衛駆逐艦エルドリッジ     USS Eldridge(DE-173)↑】

 

一般的に流布されている都市伝説によると、この超常現象の代表格とも言える『フィラデルフィア計画(別名レインボープロジェクト)』に関する実験は、米国のフィラデルフィア沖合で実際に行われたとされる、当時の米海軍では最大規模のステルス実証実験でした。しかし実験は失敗し、当局はその驚異の、そして悲惨な実態を隠蔽したとされますが、あまりにも人的被害が大きく、完全に隠すには無理があったともされています。

この計画の実験の舞台とされた米海軍のキャノン級護衛駆逐艦エルドリッジ USS Eldridge(DE-173)は、1943年2月22日にニュージャージー州ニューアークの連邦造船&乾ドック社で起工されました。そして同年7月25日にはエルドリッジ少佐の未亡人によって命名され進水しました。エルドリッジは満載排水量が1,520トン、全長は 93.27mで全幅は11.2mでした。また主兵装としては、Mk.22 3インチ単装緩射砲が3門搭載されていました。

その後エルドリッジは、1943年8月27日に艦長C・R・ハミルトン中尉の指揮下で就役します。1944年1月4日から1945年5月9日の間は大西洋において、カサブランカやビゼルト、そしてオランへの船団護衛を合計9回ほど遂行しました。その後、8月7日には太平洋戦域に移動し、沖縄戦では護衛や哨戒の任務につきました。やがて終戦後の1946年6月17日に退役し、1951年3月26日付けで除籍となりました。そして1951年1月15日にはギリシャへ引き渡されレオン(Leon)号として再就役しますが、1991年には廃船となり、スクラップ用として売却されました。

こうして史実のエルドリッジは、数十年にわたり大過なく勤め上げ、最後は異国の地において鉄屑として一生を終わりました。

しかし巷間で噂される都市伝説では、この駆逐艦エルドリッジこそが、フィラデルフィア計画の実験に使用された実験艦である、とされているのです。

 

さて、今でこそステルス爆撃機などの隠密性を大きな特徴としたハイテク兵器が有名になっていますが、今から70年以上も前、第2次世界大戦の最中に、軍艦の帯びている磁気を消去して磁気に反応する機雷や魚雷の脅威から身を守り、レーダーにも探知されない艦船を作ろうという極めて大胆な極秘計画が米海軍により進められていたのです。

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ニコラ・テスラ博士

当初、この計画の立案者で有力な推進者は、ニコラ・テスラ(Nikola Tesla)博士でした。

博士は1856年7月10日にオーストリア=ハンガリー帝国のゴスピチ (現在のクロアチア)近郊のスミリャン村に生まれ、1943年1月7日に亡くなった電気技師であり発明家です。交流電流、ラジオやラジコン(無線トランスミッター)、蛍光灯、空中放電実験で有名なテスラコイルなどの多数の発明や無線送電システムを提唱したことで有名ですが、大戦中は軍の機密計画にも参加して、地震兵器を発明したり巨大な鉄の塊を粉砕する実験や殺人光線の研究などにも携わったとされる(どこまでが本当の話で、どこからが都市伝説かは不明ですが‥)天才科学者でした。また発明王エジソンとの確執(エジソンのもとで働いていたこともある交流派のテスラと直流派のエジソンの対立は有名)でも知られています。

テスラ博士は、このフィラデルフィア計画において、艦船などが本来もつ磁場とは逆の位相の、大変強力な磁場を該当の艦船の周囲に発生させて磁気を相殺することで、その艦船の磁気を消去するという方法により、今で云うステルス性を発揮させようとしたのでした。

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