《う★コロン都市伝説》フィラデルフィア計画の謎を解明する!! 〈284JKI45〉

また当時、ソ連でもこれとよく似た研究が行われていたとも云われています。ただし、実験に使用されたのは潜水艦でした。ソ連としては海中に潜航した潜水艦の磁気を消すことができれば、さらに隠密性が完璧なものになると考えたのです。確かに第二次大戦末期になって開発されたソノ・ブイやヘッジホッグを始め新型の対潜兵器から逃れるには、艦の磁気を消去するのが一番有効だったと思われます。

しかしソ連海軍の実験でも、艦内の機器類から凄まじい火花とともに炎が吹き出し、乗組員にかなりの死者が出たり、精神に異常をきたした者もいたとされています。

そしてこの悪夢の様な結果を受けて、ソ連海軍の上層部もこの実験について、最高機密として永遠に封印することにしたのです。

 

フィラデルフィア計画に関する異説としては、1943年のテスラ博士の死後、彼の研究した結果はロスアラモス国立研究所に引き継がれ、同研究所主導で実験が実施されたというものがあります。また実験艦もエルドリッジではなくて、米海軍雑役船のマーサズ・ヴィンヤード USS Martha’s Vineyard(IX-97)が使用されたとされます。

実験場所もロングアイランド湾とされ、瞬間移動(テレポート)の先もニューポート・ニューズ付近の海上とされています。そしてこの実験の目的は、海軍の艦船を自在に瞬間移動させようというものでしたが、マーサズ・ヴィンヤードを待ち受けていた状況も、エルドリッジについて語られた奇怪な現象と同じものでした。

 

さて、果たしてフィラデルフィア計画は本当に存在し、その実験は現実に実施され、ジェサップ博士が受け取った手紙に書かれていた様な超常現象は本当に起きたのでしょうか? それともそれは何の根拠もない、つまり根も葉もないただのデマであり、単なる与太話だったのかは、現在でも謎のままとされています・・・。

しかしなんと云っても、SF映画『フィラデルフィア・エクスペリメント』(1984年)の影響は大きかったですね。バーリッツとムーアが1979年に調査の成果を『謎のフィラデルフィア実験(The Philadelphia Experiment)』として発表し、この本はUFOや超常現象マニアのみならず、多くの人々から大きな反響を呼びました。そしてこの本の題名は、後に映画にも使用され、多くの人の知るところとなったのです。

実験が行われたとされる時から既に70年以上の歳月が過ぎていますが、都市伝説好きの者にとっては未だに格好の話題であり、これからも真実を求めて多くの議論が交わされ続けるでしょう。個人的には、アレンの手紙で描かれていたほどの奇怪な超常現象が実際に起きたとは考え難いし、当然ながら瞬間移動(テレポート)に関しても疑っていますが、当時の米海軍の関係者の立場になれば、何らかの謎の現象に直面したことは間違いないとも思うのですが、皆さんは如何お考えでしょうか・・・。

-終-

【参考-1】
一説では、極めてシンプルに「マンハッタン計画を隠蔽するための欺瞞作戦」ともされています。

【参考-2】
ニコラ・テスラ博士は、フリーエネルギーを発明したことで、既得権益を守ろうとする勢力(銀行家のJ・P・モルガンなど)によって抹殺されたとの都市伝説もあります。因みに、あのタイタニック号を意図的に沈没させたのも、こもモルガン財閥である、という都市伝説もあります。

【参考-3】
一説には、米軍は高周波を応用した兵器の開発を進めていたともされます。それが、原爆開発…マンハッタン計画を遥かに凌ぐ、米国史上最大の極秘プロジェクトへと発展していきました。そしてそのプロセスにおいて、米軍当局はとてつもない事実を発見したのです。つまりインビジブル(透明)効果を獲得する方法です。これは肉眼で姿が見えなくなるというのではなく、対象物を一時的に現在所属している次元から全く別の次元に移行させるというものです。

【参考-4】
フィラデルフィア計画(レインボー・プロジェクト)の終了後、直ちに次のプロジェクトが発足したそうです。それはモントーク・プロジェクトと呼ばれる極秘計画でした。このモントーク計画の研究対象はマインドコントロール(洗脳)や死者の復活、思考の物質化とか年齢遡行、魂移転、タイムトラベルから火星の古代文明の研究など極めてオカルト的で、この計画に関連しても様々な超常現象が起こった様です。

【参考-5】
「デガウザー」は、デガウジング・システムともいうべきもので、軍艦が航海する場合、磁化された艦体が機雷に反応しないようにこれをデガウジング・システムで消磁するとのことです。

【ミニ・コラム】
フィラデルフィア実験が行われたとされる1942年~1945年頃に、フィラデルフィア海軍工廠には後に有名となる3人のSF作家が働いていました。『夏への扉』や『月は無慈悲な夜の女王』、『宇宙の戦士』などで知られるロバート・A・ハインラインは、技術者として海軍航空実験科に籍を置いており、そこには『闇よ落ちるなかれ』のL・スプレイグ・ディ・キャンプが同僚として在籍していました。暫くして、『I, Robot』や『鋼鉄都市』、そして『ファウンデーション』シリーズ等のアイザック・アシモフも配属されてきたというから、SFファンには堪りません。

そしてこのメンバーが集った時の、ちょっとした雑談の中で、多くの超常現象や瞬間移動(テレポート)について語られていたとしても、何ら不思議ではありません。

もしかすると、カール・マイケル・アレンは直接彼らからその様な話を聴いたのか、または誰か知人や友人を介して間接的に聞いた話を自分なりにまとめて、後にジェサップ博士に売り込んだのではないのでしょうか!?

 
 

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