4月22日、首相官邸の屋上で発見された小型無人飛行機ドローンは、DJI社のファントム-2らしいとのことです‥。
捜査を担当している警視庁によると、発見されたドローンはDJI社のファントム(Phantom)-2と呼ばれる商品のようです。
大きさは約50センチ四方で四つのプロペラがあるタイプで、小型カメラと発煙筒も取り付けられていたといいます。また見つかったタイプは黒色に塗装されていましたが、本来は白い塗色です。ファントム-2は、仕様や各種オプションの違いなどから88,000円~220,000円程度の価格で販売されているようです。
また、最新機種のファントム-3も今月(4月)に発表され、5月中旬以降の販売を予定しており、現在は予約受付中です。
DJI社は中国の企業で、これまで(2012年以降で)100万台以上のドローンを出荷し、世界最大手のドローン製造会社に急成長しています。
このドローンに取り付けられた(放射能注意のマークが貼られていた)プラスチック容器の周辺から、実際に微量(直ちには人体に影響がないレベルとの発表)の放射線が検出されたことで、警視庁公安部は何者かが意図的に飛行させた可能性があるとして、威力業務妨害容疑などを視野に麹町署に捜査本部を設置しました。
検出された放射能は、1時間当たり最大1マイクロシーベルトのガンマ線が測定され、セシウム134と同137が計測されました。
ちなみにDJI社によると、同社が販売したドローンには個別の製造番号が記載されており、(製造番号が判別できれば)販売ルートの特定はある程度可能だそうです。
首相官邸に飛来したドローンに関しては、未だどの程度の罪に問われるかが不明ですが、ほぼ間違いなく偶発的な事故ではないでしょう。
この事件はドローンについての法整備や重要な官公庁上空の安全保障に関しての課題を提起しましたが、どちらにしても早急な犯人逮捕が待たれます。
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