【ミリタリー冒険小説を読もう!】スティーヴン・L・トンプスンの『A-10奪還チーム出動せよ』  〈3JKI07〉

 

舞台は冷戦下の東ドイツ。襲撃された米空軍の攻撃機A-10に搭載されていた極秘装置の回収に米国軍事連絡部マックス・モスが派遣されます。しかしその彼の操る高度にチューンナップされたフォードを、東ドイツ人民警察のBMWやベンツ、そしてソ連軍の攻撃ヘリが執拗に追撃して来るという迫真の冒険物語。
題名だけを見て航空冒険小説だと思い込んで購入しましたが、現実にはカーチェイス主体の陸上アクションものでした。但しそのカーチェイスのレベルが高く、充分にお釣りがくる出来。それもそのハズ、著者のトンプスンは数々の国際レースで活躍した経験を持つ、本物のレーシング・ドライバーだったのです!
尚、本作以降、数冊の続編(『サムソン奪還指令』・『鉄血作戦を阻止せよ』・『上空からの脅迫』)がありますが、やはりこの初作が一番面白かったですね‥。
〈了〉

 
 

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