【京子先生の流行探検隊】 ボタニカルなモノやボタニカルな女子が急増!! 〈6JKI17〉

ポタニ1ダウンロード今年の大きな流行に『ボタニカル』があります。元々は『ボタニカル』とは英語で、「植物の」「植物学的な」を意味しますが、この『ボタニカル』なモノやトレンドを背景とした商品やサービスが多くの女性の支持を受けて増殖中だそうです・・・。          そして『ボタニカル』を取り入れて生活の質の向上を目指す“ボタニカルな女子”が増加しているといいます!!

 

『ボタニカル』とは・・・ 

『ボタニカル(Botanical)』とは、英語で「植物の」とか「植物的な」という意味で、最近では自然の中の植物の力を活かすことを意味します。そして、これらの『ボタニカル』なモチーフを取り入れた多くのアイテムが、現在、ファッション業界でも一大ブームとなっているのです。

「エルメス」などのファッションブランドが競って今年(2014年)の春夏コレクションで発表したのをきっかけに、ファッション業界ではボタニカル柄プリントのトップスやパンツが人気を集めて流行が拡大しており、女性誌のファッションページでも頻繁に“ボタニカルファッション”の特集が組まれています。

更に、ファッション業界だけでなく、様々な商品に明朗でしなやかなボタニカル柄のアイテムが溢れています。『ボタニカル』は、本来は「植物の」という意味ですが、「植物を積極的に取り入れる」というコンセプトで、今年のトレンドを支える重要なキーワードとなっています。

流行に詳しい私の知人のトレンドウォッチャーの多くも、『ボタニカル』には注目していると言います。植物の力を宿したボタニカルなモノが、必ず今年の流行のメイン・テーマとなるでしょう。

グリーンカーテン

ボタニカルなモノは、女性ファッションに関連した業界で多く目にしますが、最近になり急に流行し始めたのではありません。例えば、夏の猛暑を凌ぐグリーンカーテンも植物の力を利用したものです。

3.11.の東日本大震災(2011年)以降、夏の節電対策としてベランダなどで植物を栽培して、直射日光を遮り室温の上昇を抑える効果があるグリーンカーテンの栽培は、節電の効果のみならず、植物による癒し効果という精神的な満足が得られたことが大きいといいます。

このグリーンカーテンで、植物栽培に魅せられた人も多い様です。野菜の水耕栽培をインテリア感覚で楽しめる商品がヒットするなど、ベランダや室内で気軽に家庭菜園を始める『ボタニカル』な人が増加しています。

色々な 『ボタニカル』なモノ

このように自ら植物を育てることとは別に、美容品や食品でも植物の力を活用した商品が増加しています。

例えば、コーセーコスメポートのモイスチュア・シャンプーや日本コカ・コーラのロングセラー飲料「爽健美茶」などが代表的なボタニカル商品です。今後益々、美容品や飲料などの商品にも『ボタニカル』なモノが増加していくと思われます。

この『ボタニカル』とは、「植物の力を取り入れて日々の生活の活力を得る」という意味合いでも使われることから、ファッション業界のみならず、家具やインテリア雑貨、コスメ、ステーショナリーなどの生活雑貨や食品にまで幅広く浸透してきました。中でも、個人的にはボタニカルキャンドルなどはお気に入りです。

『ボタニカル』柄と「花柄」の違い

ボタニカル柄とは、植物をモチーフにした柄絵のことです。一般的な「花柄」との違いは、「花柄」とは主に”花”の部分だけの絵柄を指しますが、ボタニカル柄は葉や茎、果実なども含んだものになります。カラフルなものが多いボタニカル柄ですが、写実的で水彩画のようなタッチの淡い絵柄や単色で透明感があるものも多くあります。

写実的な作風が多いのは、元々『ボタニカル』な絵柄を描いた「ボタニカルアート」が植物学のための、植物画から発達したためでしょう。

『ボタニカル』と「オーガニック」の違い

直接体内に植物の力を取り込む『ボタニカル』なフードや「コスメ」にも注目が集まっています。例えば、植物由来の天然成分を健康や美肌に活用するものです。

その『ボタニカル』なモノと「オーガニック」なモノとの違いは何んでしょうか?

オーガニックフードやコスメも自然や天然由来を訴求ポイントにしています。「オーガニック」とは、農薬を減らし、有機肥料などで植物を育てる”農法”です。つまり、「オーガニック」なモノは、食物や化粧品に使われている原材料が無農薬で育てられているもののことです。『ボタニカル』は“植物”そのものなので、その意味は異なります。

『ボタニカル』も「オーガニック」も、ロハスやナチュラルなどと同様に大きな範疇では”自然派”の一つとはなると思いますが・・・。 

ボタニカルな女子

自らのライフスタイルに、植物の力を取り入れる“ボタニカルな女子”は急増の傾向にあります。

健やかで穏やかな植物の力を、日々の暮らしに役立てようという『ボタニカル』な女性が、これから増加していくのは間違いなさそうです。

ファッション業界では各人気ブランドもこぞって、ボタニカル柄の新コレクションを発表しています。また、「花柄」の様には可愛くなり過ぎず、ちょっとした工夫で大人っぽく着こなせるところから、女性だけではなく男性にも人気が少しづつ浸透しているようです。

 

そして、この『ボタニカル』ブームは、ファッションのみならずライフスタイル全般に広がりつつあります。

植物の力を信じて生活の質の向上を目指すナチュラルでオーガニックな志向の女性たちを中心に、“ボタニカルな女子”は更なる広がりを見せていくでしょう。

-終-

 

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