作画クオリティが大変高く、短槍などを使用した戦闘シーンの出来映えも素晴らしいと話題になった、NHKのアニメ版『精霊の守り人』を覚えている方も多い、と思います。
その『精霊の守り人』が実写版で復活することになりました。まだ主人公のひとり、女用心棒バルサの配役が綾瀬はるかさんとなることしか発表されていませんが、原作ファンも多く、実写版への期待が高まります!!
女優の綾瀬はるかさん(29)が2016年春から放送開始のNHK大河ファンタジー『精霊の守り人』の主演を務めることが28日発表されました。同局で行われた制作発表会に出席した綾瀬さんは、3年の放送期間に関しては「(撮影が)長いなぁと思いますが、私自身、成長していけたら」と率直な印象を語りながらも、「プレッシャーと期待に応えるように稽古に励みたい」と意気込みを述べました。
このNHK大河ファンタジー『精霊の守り人』は、作家の上橋菜穂子さんの長編ファンタジー・シリーズの一部(第1作)を原作として実写ドラマ化するものです。原作はもともと児童向け文学として出版されましたが、そのファン層は子供から大人まで幅広く大ベストセラー・シリーズとなっています。短槍の遣い手で女用心棒のバルサが主人公のシリーズは題名が『〜の守り人』となり、皇子チャグムが主人公のものは題名が『〜の旅人』となっています。しかし各々のストーリーは最後の物語『天と地の守り人』で一つにまとまり、大団円(だいだんえん)を迎えます。
番組は全編4Kで撮影されるそうで、放送期間は3年間全22回にわたります(司馬遼太郎原作『坂の上の雲』の時と同じパターンのようです)。そしてこの作品は、NHKの放送90周年の記念碑的作品となるそうです。
昨年(2013年)の大河ドラマ『八重の桜』では、会津戦争を戦ったヒロイン山本(新島)八重を熱演した綾瀬さんですが、大河ファンタジー『精霊の守り人』で演じるのは、新ヨゴ皇国という国の第2皇子チャグムを幾多の敵から守るために得意の短槍で戦う30歳の女用心棒バルサです。
綾瀬さんは「またNHKさんとご一緒できるのがうれしい」と先ず笑顔。「(私は)バルサとはあまり似てないけれど、母性には共感する。一人で生き、守るものを命懸けで守っていく姿もかっこいい」と述べ、「アクションが好きなので、全力で稽古に励み、迫力と緊張感がある映像にしたい。自分自身も代わりながら撮影に入っていくのが楽しみです」と声を弾ませました。
ファンとしてはもう一人の主人公である皇子チャグムや、バルサの幼馴染で呪術師のタンダとその師匠のトロガイ、チャグムの教育係りの星読博士のシュガ等々、主要登場人物の配役が気になるところで、制作発表の続報が待たれます。
またシリーズの他の作品との関連もどこまで描かれるのでしょうか? これまた大いに気になる部分ではあります・・・。
【キャスト】
バルサ:綾瀬はるか
【スタッフ】
脚本:大森寿美男
演出:片岡敬司
制作統括:海辺潔、加藤拓、谷口卓敬
さて傑作の評価が高いアニメ版『精霊の守り人』(2007年4月7日~9月29日、NHK-BS2の衛星アニメ劇場枠にて放映。攻殻機動隊SACシリーズの神山健治監督作品)に関しては、別途、拙稿 「想い出のアニメ」で語ろうと考えていますので、乞うご期待といったところです。
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【続報】登場人物&相関図 ⇒ http://www.nhk.or.jp/moribito/chara/
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