パチンコ人口の減少に歯止めがかからないようです。このまま衰退してしまうのでしょうか!?
昔は近所には必ず一軒くらいはありましたよね、パチンコ店。さしてお金も掛らずに、気軽に遊べるレジャーであるとともに、換金が可能な歴(れっき)としたギャンブルだったパチンコですが、今やレトロな遊びの代表格のようで、その未来はどうなるのでしょう・・・。
8月4日に『レジャー白書2014』が公益財団法人 日本生産性本部から発表されました。我が国の2013年におけるパチンコ人口は、2012年から140万人減少して970万人だったということです。
パチンコ人口はレジャー白書では、2011年には前年から410万人の大幅減で1,260万人となり、統計開始以来の最低となりました。翌2012年には更に150万人減って1,110万人となり、本年の白書では、ついに1,000万人の大台を割り込み最低値を更新しました。
昭和末期から平成の初め頃がピークで、約3,000万人のパチンコ人口があったのですが、約3分の1にまで落ち込んだことで、パチンコ業界にとって、大変ショッキングな事態となっています。
性年代別のレジャー種別参加率では、男性が前年から3.0%の減少で13.9%にまで落ち込みましたが、女性は0.4%増の5.5%と健闘!?しています。また男性では20代若年層が大幅に減少、ここ数年来の傾向である若者のパチンコ離れが、より一層加速している状況が明らかになっています。
年間のパチンコの訪店回数は、前年(2012年)からほぼ横ばいの平均27.5回。パチンコに費やす年間の平均金額は2万3,900円も減った7万3,200円となり、1回当たりの平均費用も880円減の2,660円に減少しました。
市場規模は2,480億円減少の18兆8,180億円となり、前年に9年ぶりに増加したものが、本年は再び下落に転じてしまいました。
レジャー市場全体の傾向は、アベノミクスの後押しもあってか観光・行楽部門の好調が反映して、前年比4,900億円増の65兆2,160億円で、2002年に0.7%増加して以来11年ぶりの拡大となりました。
その内、観光・行楽部門は同4.0%増となり、前年に引き続き4%台の伸びとなりました。遊園地・テーマパークは過去最高の売上げを更新し、旅行業は国内旅行が大きく伸長していますが、海外旅行は円安の影響もあり、出国者数の減少から取扱額は減少となりました。輸送関係では、クルーズも利用者が大幅に増加。鉄道、貸切バス、航空も利用客数が増加しました。宿泊関係では、旅館業はあまり伸長しませんでしたが、ホテル業は大きく拡大しました。
また、日本人のレジャー全般の状況における2013年の参加人口の上位4種類は、前年と同じく「「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」「ドライブ」「外食(日常的なものは除く)」「映画(テレビは除く)」となりました。
私たちの子どもの頃は、大人世代の多くがパチンコ族だったように覚えています。自分たちも、大人になる過程で、(たとえ女性でも)一度はパチンコ遊びを経験してみたものです。
時代は変わった、と云えばそれまでですが、たしかに今時の20代男性はパチンコよりマンガやアニメ、そしてゲームでしょうネ。私の周りでも、パチンコ店に出かけるよりは家の中で通信ゲームにハマっている男子が圧倒的に多いですもの。
パチンコ業界に打つ手はあるのでしょうか・・・。
-終-