誰もが『シェリー』や『君の瞳に恋してる』は知っていると思う。それから『瞳の面影』とかも。
名前を知らなくとも曲を聴けば、なるほどと頷いてくれるハズ。それくらい、皆一度は耳にしたことがある名曲ばかりなんだ、ヴァリの曲は…。
実はこの記事は、先月(9月)執筆途中に他の記事を優先させた為に、公開のタイミングに間に合わず御蔵入りの予定だったのだが、好評のエンドロール映像がこのほど日本限定で公開されたので、それを機に加筆して投稿させて頂くことにしたので、皆さま、ご了解願い度い。
『ジャージー・ボーイズ(Jersey Boys)』は2014年のアメリカの音楽映画。ザ・フォー・シーズンズ(The Four Seasons)のメンバーをモデルにした、2006年のトニー賞ミュージカル部門最優秀作品賞など4部門を受賞したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』を、『許されざる者』や『ミリオンダラー・ベイビー』の巨匠クリント・イーストウッド監督が映画化した作品である。
本年(2014年)6月20日に全米で公開された後、日本では先月(9月)27日より公開されている。上演時間2時間14分。
1960年代~70年代前半を中心に活躍した、フランキー・ヴァリ(Frankie Valli)とザ・フォー・シーズンズの成功と挫折、そして再生を描くものであり、イーストウッド監督の初めての音楽作品である。
ミュージカル版でトニー賞ミュージカル部門主演男優賞を受賞したジョン・ロイド・ヤング(John Lloyd Young)が映画版でも主演し、魅力的な歌声を披露している。他の出演は、エリック・バーゲン、マイケル・ロメンダ、ビンセント
主人公フランキー・ヴァリ(ヤング)は悪友たちの誘いで、とある売れないバンドに参加することになる。ところが、そのバンドが名曲『シェリー』を大ヒットさせ、一躍、全米の人気者となっていく。しかしその成功とは裏腹に、次々に彼らを襲う争いごとや仲間の裏切り行為でバンドは崩壊し、皆やその家族の人生は狂い始める・・・。
ニュージャージーの貧困の町から、その類い稀な歌声や完璧なハーモニーと作曲の才能で、栄光のスターの座へ駆け上った4人の若者たち。そのメンバーの悲喜交々(ひきこもごも)の姿が、数々の名曲をバックに丹念に描かれ、絶望を乗り越えた感動のラストでは、誰もが知る名曲『君の瞳に恋してる(Can’t Take My Eyes Off You)』誕生秘話が語られる――。
【映画内で聴かれる楽曲が聴ける公式サイト】→ 試聴サイト
※直接Timelineに飛ばない場合は、右下の[EXPLORE THE TIMELINE]から入ってください。また、音楽再生が、一部のPC以外では機能しない場合があります。
↓『映画『ジャージー・ボーイズ』日本オリジナル予告【HD】』より
↓『映画『ジャージー・ボーイズ』予告編(ロングバージョン)【HD】』より
↓『映画『ジャージー・ボーイズ』特別映像「Meet the Jersey Boys」』より
↓『映画「ジャージー・ボーイズ」エンドロール映像』より 提供:BARKS
イーストウッド監督の、「ミュージカルなら、カーテンコールで全員が出てきて拍手に応えるが、映画では普通はやらない。そこで俳優たちが、ザ・フォー・シーズンズの大ヒット曲に合わせて歌い踊るという、華やかに終わらせるシーンを思いついたんだ」というアイデアに基づいて、エンドロールの映像が撮影されたという。
ジョン・ロイド・ヤングが演じるフランキー・ヴァリらのバンド・メンバーの4人を中心として、作品本編に出演した様々な登場人物が再び登場し、楽しげに笑い踊る映像が完成した。
この映画の評価は、ヴァリの伝記映画として観ると、重要な事柄や時間設定が事実から逸脱しているとの指摘があり、ミュージカルとしては(質はともかく)もう少し楽曲のボリューム感(曲数=量)が欲しかった、との見方もあるようだ。
主演のヤングも、舞台での高い評価に比べて、映画では演技力不足(演技が固い)が露呈しているという。しかしこれは、監督の演出方針に沿ったものであったのかも知れない。
早速、鑑賞した映画ファンからは良い評価が聞こえてくるのだが、残念ながら全米と同様に日本での興行成績も振るわない様だ。
結論としては、観た人は良かった、と言う。しかし、多くの人には観られなかった、といったところか…。
-終-
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