この映画は、第二次世界大戦末期の欧州戦線で、M4シャーマン中戦車と共に戦う5人の米軍戦車兵の物語だが、プロモーションビデオを観て驚いた!!
劇中の多数のシャーマンは本物? もしくは精巧な複製だし、何よりもタイガーⅠ型が凄い。例のボービントン戦車博物館の131号動態保存機の勇姿が拝めるのだから・・・。
『フューリー(FURY)』は、ブラッド・ピット最新作の戦争アクション映画で、『エンド・オブ・ウォッチ』や『サボタージュ』など、臨場感あるアクション描写で評価を高めた俊英デヴィッド・エアー(DAVID AYER)が監督を務めた。
主演のブラッド・ピット(BRAD PITT)は、カリスマ的なリーダーシップを発揮する米軍戦車兵“ウォーダディー”ことドン・コリアー二等軍曹を熱演している。また脚本を読み出演を熱望した彼は、製作総指揮も兼ねている。
戦車同士の激闘を描いたリアルな戦闘シーンに加え、戦争の悲惨さや、生と死の狭間で葛藤する兵士たちの姿を描いた人間ドラマに仕上がっている。
尚、ウォーダディー軍曹と共に戦う兵士を演じるのは、砲手バイブル役にトランスフォーマー・シリーズのシャイア・ラブーフ、装填手クーンアス役のジョン・バーンサル、操縦手ゴルド役がマイケル・ペーニャ、そして新人副操縦手ノーマンにパーシー・ジャクソン・シリーズのローガン・ラーマンの4人だ。
本作の劇場公開は11月28日(金)より。TOHOシネマズ日劇他、全国で超拡大ロードショー。
↓映画『フューリー』特報 公式サイトより
米第二機甲師団のベテラン戦車兵、ウォーダディー軍曹(ピット)のもとに、新兵ノーマンが配属された。臆病な彼は、軍曹のもとで様々な体験を通して過酷な戦争の現実を知ることになる。
罠を張り待ち構える独軍に悩まされながら進軍する部隊は、激戦の市街戦の後、最強の敵タイガー重戦車との死闘を繰り広げる。
やがてウォーダディー軍曹率いるM4シャーマン戦車『フューリー』号は、予想外の独軍の反攻により周囲の味方が壊滅していく中で、圧倒的に優勢な敵軍に対して、たった1両で立ち向かうことになる・・・。
ちなみに、砲身に書かれている「フューリー」とは、ウォーダディー軍曹が乗車しているM4に名づけた名前で「激しい怒り」を意味すると云う。
↓『フューリー』特別映像(固い絆:Brothers Under the Gun) 公式サイトより
↓ティーガー戦車が動く&戦う!映画『フューリー』メイキング映像 公式サイトより
ある意味、戦車が主役ともいえる作品であるだけに、使用する車両には本気度が漲っている。よくある偽物タンクのオンパレードではなく、レストアした本物か、もしくは精巧な複製(レプリカ)車両だ。
この映画に登場したM4シャーマン戦車は主に5両。劇中では「フューリー」、「マタドール」、「ルーシー・スー」、「オールド・フィリス」、「マーダー・インク」と名付けられており、皆、同じM4でも少しづつ形式が違う。
「フューリー」の形式はM4A2だ。同じ76mm砲搭載でもA3ではないところがミソで、一見して車長ハッチの前面に30口径の機関銃(ブローニングM1919A4)を追加設置していることが見て取れる。
また特に、タイガー(ティーゲル)Ⅰ型は、メイキングビデオにある通りボービントン戦車博物館保有の131号動態保存機が出演。これが本作の大きな見所のひとつとなっている。
ミリタリーファン、なかでも戦車好きにはたまらない作品。シャーマンもタイガーも勿論だが、とにかく初期バージョンのタンカース(戦車兵のフィールド・ジャケット)姿のブラビがカッコいい!!
-終-
【参考記事】
【AFV オールスターズ】 動態保存はSLだけじゃない!! 独軍 ティーガーⅠ型の勇姿・・・はこちらから
上記の記事はKijidasu! 4月3日の順之介さんの記事で、ボービントン戦車博物館保有の131号動態保存機の動画集だ。
【ゲームとのコラボ】
映画『フューリー』と全世界で9,000万人の会員数を誇るオンラインタンクバトル『World of Tanks』がコラボレーションして、映画モデルのM4A2E4 シャーマン戦車が『World of Tanks』ゲーム内に再現、販売されることが決定した。
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