あんな被り物を何時もしていて、きっと、大変だよね、中は暑いし、臭くて匂うし。よく歌えるな、演奏だって、手元が見えるのかな・・・なんて言うと、夢も希望もないんだなぁ、これが!
彼らは、ゆるキャラじゃあるまいし、決して軟弱ものの集団ではないのだ。この狼たちはロック魂持った獣バンドなんだから・・・。
頭に狼の被り物をしていても、そのサウンドは決してキワモノではない。メタル、パンク、ラップなどと様々な音楽を融合した、重厚で、そして時に軽快なサウンドでJ-ロック音楽シーンを驀進している、今、最もチケットの取れないと噂されているバンドが『MAN WITH A MISSION/MWAM(使命を持った男)』だ。
頭部は狼、身体は人間という「究極の生命体」5匹組のバンドという設定であり、現在の所属レコードレーベルはソニー・ミュージックレコーズで、所属事務所はeggman Co.,Ltd.である。
↓公式サイトで公開されているMVより
彼らの経歴は、2010年3月7日に渋谷eggmanにて行われた、「Bar Come On Rock!! Vol.3(バカモンロック)」にて初ライブを実施し、同月15日に『DON’T LOSE YOURSELF』のミュージックビデオをYouTubeに公開したところから始まる。
同年(2010年)6月25日、初の自主制作シングル『MAN WITH A MISSION』をライブ会場限定で販売。また2010年の11月3日には、FROM YOUTH TO DEATH RECORDSより、ミニアルバム『WELCOME TO THE NEWWORLD』を限定1万枚でリリース、全国デビューを果たす。
2011年4月6日に、シングル『NEVER FXXKIN’ MIND THE RULES』を限定で発売した後の4月28日、日本クラウンからのメジャーデビューを正式に発表した。
2011年6月8日、CROWN STONESより、フルアルバム『MAN WITH A MISSION』を発売してメジャーデビューを飾る。
同年10月5日、ミニアルバム『Trick ot Treat e.p.』を発表。
2012年1月27日、アルバム『MAN WITH A MISSION』が第4回CDショップ大賞に入選した。また2月10日には、日本クラウン主催の第48回日本クラウンヒット賞のJ-POP部門も受賞。
同年(2012年)3月14日、インディーズデビューミニアルバムに楽曲2曲を追加収録した『WELCOME TO THE NEWWORLD -standard edition-』を再発売した。
2012年4月4日、メジャー初シングル『distance』をリリース。オリコンチャートデイリーランキングでは4月4日付で4位となった。
同年(2012年)7月18日、2ndアルバム『MASH UP THE WORLD』を発売。その後、2013年2月20日には2ndシングル『Emotions』発表した。
2013年8月19日、ソニー・ミュージックレコーズへの移籍を発表。同年10月9日発表の移籍後初シングル『database feat. TAKUMA(10-FEET)』はTVアニメ『ログ・ホライズン』のOP曲として採用された。
2014年3月12日には、3rdアルバム『Tales of Purefly』をリリースした。またこのアルバムのリード曲『evils fall』が、テレビ朝日系ドラマ『BORDER』の主題歌(OP曲)に選ばれた。
最近では、後藤久美子出演で話題の資生堂「ザ・コラーゲン」のCM曲として、彼らの豪華なロック・バラードの新曲『falling』が起用されており、10月9日より公開されている。
↓『ザ・コラーゲン「美の結晶」篇 CMメイキングムービー|資生堂』より
ところで、結成時期も未公表であり、また、メンバーの年齢や国籍も非公開となっている彼ら狼バンドの公式設定は以下の通りだ。
19XX年、地球は戦禍の炎に包まれていた。
国と国、人と人、世界が互いの富と名声を戦争という、時の権力者達のエゴイスティックなゲームにより勝ち取り、奪い合った時代。
地球の最果て、エレクトリックレディーランドの天才生物学者、ジミー・ヘンドリックス博士(趣味:ギター)がその狂気の研究を完成させていた。究極の生命体『MAN WITH A MISSION(MWAM)』(使命を持った男)。
人間なのか?狼なのか?
その一見コミカルともとれる容姿からは想像も付かぬ超人的な頭脳と肉体。
ありとあらゆる極秘任務を難なく遂行してしまえる能力を持った彼らを、世の権力者達が指をくわえて見過ごすわけはなかった。
名だたるワルどもの中にはあのジ〇ン公国のギ〇ン・ザビも。
世界各地のあらゆる黒い歴史の影で、彼らは暗躍させられ続けた。自分の研究がこの世に生み出してしまった業、その罪の意識にさいなまされ続けたジミーは、せめてもの償いとして二度と彼らが起動しないよう、一大決心をする。
誰の手にも渡らぬよう極地に冷凍し、永遠の眠りにつかせてしまおうと。ちなみにこの時ジミーは、今後創作意欲が二度とわかぬよう、あの大事にしていたギターも燃やしてしまった。
再三に渡る時の亡者の魔の手から逃れ続けはしたものの、最後はその命と引き替えにMWAMを南極の氷河の中で氷漬けにすることに成功する。
『次に生まれ変わったらストレートパーマもかけてみよう』という遺言と共に。時は経ち、2010年。地球は世界規模の経済危機、情勢不安も相次ぎ、地球温暖化という星の危機にも直面していた。
だが、誰が想像したであろうか、星の危機たる温暖化が、ジミーが命を賭して眠らせていた彼らの南極の氷の棺を溶かしてしまったのだ。
永年の眠りから目覚めてしまったMWAM。
彼らは、この世の中にとっては正義なのか?はたまた悪なのか。2010年『MAN WITH A MISSION』が新たな使命と共に、世界中を駆けめぐる。
【公式サイト BIOより】
↓公式サイト
http://www.mwamjapan.info/main/
ここらで、この狼バンドのメンバーを紹介すると、
Tokyo Tanaka(トーキョー・タナカ)が、メインヴォーカルでバンドのリーダー。舌が向かって左に出ているオオカミだ。ライブの時はセンターポジションで、歌ってない時はステップ踏んでる。写真に写る時は腕組姿が多い。体が大きく腕相撲が強い。エクストリームスポーツが得意でスニーカーを集めている。また好物はアイスと冷えたテキーラで、好きな女優は長澤まさみ。パーソナルカラーはオレンジ。
ギターとヴォーカルのJean-Ken Johnny(ジャンケン・ジョニー)は、シャクレ顔でメンバーで唯一(日本語を)喋るオオカミだ。ライブでは上手にいる。写真では敬礼をよくしているか、目の前で横ピース。何故か三点倒立が得意。そして好きな物は漫画とチキンタツタやアイドルだそうだ。作詞・作曲をするが、ギターの腕も相当なもの。パーソナルカラーはレッド。
Kamikaze Boy(カミカゼ・ボーイ)はベースギターとコーラスを担当している。厳つい怖めなオオカミだが、背は高く、スリムな体型。ライブでは下手にいる。写真に写る時は両手を高くあげた「ガウ」ポーズが多い。遅刻、勘違いが多くメンバーからポンコツ扱いされているが、犬に好かれているらしい。スキャットマン、face to face、 Bon Jovi などの洋楽が好きだという。パーソナルカラーはブルー。
DJ Santa Monica(DJサンタモニカ)が、Djs&サンプリングを担当。舌が向かって右に出ているヤツだ。ライブ中に客席にダイブしたりする。野球好きで特技は八重樫選手のモノマネと阿波踊りが得意というお調子者。パーソナルカラーはグリーン。
ドラムスのSpear Rib(スペア・リブ)は、口が大きく開いた優しそうな顔。メンバーの中では背が低い。癒し系でカワイイと女性ファンからの人気が高い。好物はコーラとスペアリブ。ゲームが好きだが、TV番組の『太鼓の達人』勝負で関ジャニ∞の大倉忠義に敗退したことがある。写真などでは胸の前で「ガウ」ポーズをよくしている。パーソナルカラーはピンク。
の5匹である。
↓crownrecord時代のMV
ところでこのバンドの楽曲全般の特徴は、インパクトのあるイントロや覚え易いリフ、疾走感のあるメロディといったところだろうか。また意外と踊れるダンサブルなミクスチャーロックが多いとの意見もよく聞く。そしてそのライブのパフォーマンスはデビュー当初から高いものであったが、最近ではストーリー性を組み込んだ壮大なものに進化しているらしい。
個人的にはJean-Ken JohnnyのギターやKamikaze Boyのベースプレイも巧いとは思うが、Spear Ribのタイコのレベルが高いと評価したい。手数の多さに目がいくが、それ以上に基本中の基本、ハイハットとスネアの扱いが優れている点を見落としてはいけない。
余談だが、彼らの前身(人間だった頃?)は『Gransz』と言うバンドだったらしい。
『Grantz』は、2001年に結成された5人組のロックバンドで、つくば市を中心にライブ活動をしており、東京都内でも精力的にライブ活動を展開していたと云う。独特の世界観とファンクなビートとサウンドで一部のファンには熱狂的に支持されていたが、2009年に惜しまれながら解散した。
翌年の2010年に『MAN WITH A MISSION』がデビューするのだが、何よりも『MAN WITH A MISSION』の楽曲である『rock in the house』という曲を『Grantz』が歌っている動画がYoutubeにあるという点が、その証拠らしい・・・。
売れる為には狼にもなろう、ということで始めたんだろうけど、いつまで続けるのかな? 実は彼らの年齢は30代半ばから後半らしいから、体力的にもいつか限界が訪れるよね(笑)。
見た目のゲテモノ観が一種のセールスポイントなのかも知れないが、彼らの曲はどれもなかなかの優れもので、充分オオカミの演奏でなくとも魅力的だと思うのだが・・・。
-終-
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