いい大人になってからも、『週刊少年ジャンプ』を毎週購読していた時期がありました。
通勤電車の中で、よく読んでいたものです。
たぶん、1990年代の前半頃から2000年代の初めにかけてですね。でも、その頃がひょっとして『ジャンプ』の全盛期だったんではないかと思いますが、皆さんはどうでしょうか・・・?
1990年代から2000年位にかけてが『週刊少年ジャンプ』の全盛期では? との考えを、たまたま職場の先輩に話したら、「とんでもない、最も面白い作品が多かったのは1980年代だ」と反論されました。その後も、夜の居酒屋で数人の友人に同様の質問をしてみましたが、人それぞれに回答が異なります。やはり性別と、特に年齢による違いが大きいようです。
そこで、漫画好きな友人・知人にアンケートを取り、またその各人が更に友人・知人にアンケートを取る、という方式で合計69名の意見を集めることが出来ましたので、その結果を紹介します。
調査期間は2014年10月2日~11月6日(調査方法が非常にアナログなので時間がかかっています)、男性57名、女性12名が回答してくれました。年齢は、最低が15歳、最高齢が63歳です。世代別の内訳は、10代が7名、20代が17名、30代が21名、40代が14名、50代が8名、60代が2名でした。
アンケートは、「好きなジャンプ連載の漫画を5作品選んでください」というシンプルなものにしました。複数票を集めたものを集計すると37作品ありましたので、ベスト37として発表します。掲載順は概ね票数の多いものから並んでいますが同率(同数獲得)の作品もあります。つまり数字は正確な順位ではありませんことを、ご了解ください。
また私の方で連載期間を調べて、人気の年代を確定しました。但し連載開始年を基準に年代を判定(1998年~2003年連載の作品は90年代と)しています。
【『週刊少年ジャンプ』の傑作漫画ベスト37】(題名の後の数字は年代)
1. 『ドラゴンボール』80
2. 『ONE PIECE』90
3. 『SLAM DUNK』90
4. 『NARUTO -ナルト–』90
5. 『HUNTER×HUNTER』90
6. 『ジョジョの奇妙な冒険』80
7. 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』70
8. 『北斗の拳』80
9. 『キャプテン翼』80
10.『Dr.スランプ』80
11.『銀魂』00
12.『ど根性ガエル』70
13.『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』90
14.『幽☆遊☆白書』90
15. 『聖闘士星矢』80
16.『銀牙 -流れ星 銀-』80
17.『家庭教師ヒットマンREBORN!』00
18.『サーキットの狼』70
19.『シティーハンター』80
20.『侍ジャイアンツ』70
21.『ハイスクール!奇面組』80
22.『BLEACH』00
23.『きまぐれオレンジ☆ロード』80
24.『ドーベルマン刑事』70
25.『ハイキュー!!』10
26.『ヒカルの碁』90
27.『黒子のバスケ』00
28.『まじかる☆タルるートくん』80
29.『コブラ』70
30.『ROOKIES』90
31.『テニスの王子様』90
32.『男一匹ガキ大将』60
33.『キン肉マン』70
34.『魁!!男塾』80
35. 『封神演義』90
36. 『DEATH NOTE』00
37.『包丁人味平』70
【参考】その他の作品で票を得たもの
『ハレンチ学園』60、『光速エスパー』60、『ジャパッシュ』70、『荒野の少年イサム』70、『アストロ球団』70、『マジンガーZ』70、『プレイボール』70、『すすめ!!パイレーツ』70、『山崎銀次郎』80、『キャッツ♥アイ』80、『ストップ!! ひばりくん!』80、『シェイプアップ乱』80、『ジャングルの王者ターちゃん♡』80、『電影少女』80、『花の慶次 -雲のかなたに-』90、『地獄先生ぬ〜べ〜』90、『遊☆戯☆王』90、『ピューと吹く!ジャガー』00、『いちご100%』00、『アイシールド21』00、『D.Gray-man』00、『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』00、『To LOVEる -とらぶる-』00、『SKET DANCE』00、『ぬらりひょんの孫』00、『トリコ』00、『バクマン。』00、『べるぜバブ』00、『ニセコイ』10、『ワールドトリガー』10
お陰様で私の主張する1990年代が、最も人気の漫画の連載が開始された年代に選ばれました。次いで(比較的僅差で)1980年代となりましたが、この年代の漫画も多くは90年代まで連載が継続されていたので、やはり90年代が読者にとっての黄金期だったと(勝手に)思っています。
しかしこのアンケートには、若い人たち、特に20歳以下の中でも小中学生の意見が全く反映されていませんので、この世代の票が多く入れば2000年代や2010年代の作品が上位に入る可能性はあります。
結局のところ、アンケートの回答者の世代によって、好きな漫画は変わってしまうということは避けられないことのようです。つまり年代別のベストを選出することがフェアな方法のようです。そこで出来れば次回は、その様な点を留意して、再び、調査を行ってみようと考えています。
また年配層を中心に、「ジャンプ以外の漫画雑誌を対象として欲しい」「特定の漫画雑誌に連載されたものという条件を撤廃して」という意見も多く寄せられました。どこまで調査の範囲を広げるかは難しい点ですが、可能な範囲で検討してみます・・・。
世代を超えて支持されている『週刊少年ジャンプ』ですが、我が家でも親子二代で(最近、父親の方は時々ですが)愛読しています。今回の調査では、敢えて我が家の子供たちには質問しませんでしたが、次回は是非、好みの作品について聴いてみましょう!!
尚、この調査は、友人・知人たちの協力で調べた結果ですので、回答者相互に関係性があるため、結果に何らかのバイアスがかかっている可能性があります。
費用をかけずに行う個人的なリサーチでは、このくらい(69名)のサンプル数の獲得が限界でした。当然、信頼水準や許容誤差もきっちりと計算されていません。集められるだけアンケート数を集めてみよう、といった安易な考え方で始めた為、正規の調査・統計資料とはなりませんので、結果の取り扱いにはご注意ください。
発表したのも、漫画好きの方に話のネタを提供させて頂こうという程度、と考えておりますので、諸々、ご了解ください。
ちなみにネットリサーチ会社に有償依頼するとn=100名(設問30)で18~20万円程度、n=400名で30万円が平均的な相場のようです。
ご紹介したベスト37の上位陣(~15位くらい)は不動のラインナップに思いますが如何でしょうか?
調査対象数では『週刊少年ジャンプ』の傑作漫画ベスト37を、あなたの選ぶジャンプ連載漫画のベスト作品と比べてみて下さい!!
-終-
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