「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし。」
これはNEWアプローチ(4)でご紹介したエメラルド・タブレットの第ニ条で、世界の宗教に影響を与えたと言われる言葉です。
照応の原理は、この言葉が意味する「様々な世界で、現象と法則は常に対応し合う」という真理を、具体的にあらわすものです。
【第ニの原理:照応(Correspondence)の原理】
照応の原理は、「この世に存在する様々な世界で、現象と法則は常に対応し合う」という真理をあらわしています。
照応の原理を理解する者には、自然界の矛盾や隠された秘密を解く方法が与えられます。この世には人知を超える世界がありますが、照応の原理を適用すれば、他の方法ではうかがい知ることのできない世界を、理解することができるのです。
照応の原理は物質的、意識的、精神的宇宙の様々な世界に広がる、普遍的な法則です。
この原理を古代のヘルメス学者たちは、未知なるものを覆い隠し、見えなくしている障害を取り除くことができる、最も重要な精神的手段のひとつと考えました。
照応の原理を用いれば、イシスのベール(※)を剥ぎ取り、女神の顔を垣間見ることさえできるでしょう。
(※1)イシス(Isis):神智学の創始者ブラヴァツキー夫人の著作「isis Unveiled」(ヴェールを剥がれたイシス)等で知られるエジプト神話の女神
幾何学の原理を知ることで、人は展望台にいながら遠く離れた太陽の動きを予測できるように、照応の原理を知れば、既知から未知を知的に推論することができます。モナド(※2)を学ぶことで、大天使を理解できるのです。
(※2)モナド(monad):ドイツの哲学者ライプニッツの実体概念で、単純で不可分な存在とされます。
照応の原理は、概要だけでは少し解り難いかもしれません。
この原理は物質的、意識的、精神的宇宙の様々な世界に広がる普遍的な法則であるという点がポイントです。
キバリオンでは、宇宙を「物質」「意識」「精神」の三つの世界(レベルと言ってもよいでしょう)に分けて考えます。
それぞれの世界は異なる周波数で振動しており、精神世界の周波数が一番高く、物質界が一番低いとされます。(第三の原理:振動の原理につながる考えです。)各レベルの周波数は異なりますが、他はすべて同じで、ジ・オールの一側面とされます。
三つの世界はさらに細分化されます。ここでは詳しく触れませんが、人間を含む動物や植物は意識界に分類され、神格、天使といった存在は精神界に分類されます。
各世界は同じ法則で動き、対応し、調和しています。そのためひとつの世界の法則を知れば、照応の原理により他の世界も推論できる、ということになります。
「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」の意味が、もうお解りでしょうか。私たち人間の意識レベルの原理を学ぶことによって、同じジ・オールの一側面である、高次の精神世界を理解することができるのです。
次回は第三の原理:振動の原理の概要です。
【NEWアプローチについて】
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