この評価、どこまで真に受けて良いのやら難しいところではありますが、取り敢えずは世界No.1となり目出度い限りです。
私たち日本人は、世界1位だったことに自惚れずに、まだまだ多い自国の課題を謙虚に反省し、また他国の状況も勘案した上で、来年も連続して1位と為れる様に頑張りましょう!!
「国別ブランド評価ランキング(The Country Brand Index 2014-15)」で、本年(2014年)初めて日本が1位に選ばれたと、米国ニューヨークのブランド・コンサルティング会社のフューチャーブランド(FutureBrand)社が11月11日に発表しました。
『Japan Crowned Strongest Country Brand 2014 Today, FutureBrand reveals its latest ranking of the world’s leading country brands. Asia tops the Country Brand Index (CBI), with Japan at number one for the first time in the report’s history.・・・』
この調査は今年で10年目となりますが、頻繁に海外旅行をする17ヶ国の旅行者2,530名からアンケートを募集し、文化・経済力・観光・価値観・政策への取り組みなどの各分野から、各国ブランドに対する評価を分析したもので、当初候補75ヶ国の内、22ヶ国が「ブランド評価が可能」と認定されてランキングの対象となっています。
【日本に対する評価の概要】
Q:日本がもっとも熟達している分野は?
A:テクノロジー、家電、自動車
Q:日本のブランド力を高める原動力は?
A:テクノロジーとイノベーション
Q:日本から最も強く連想される事は?
A:テクノロジーの先進性
Q:日本を6つの軸(暮らし・価値観・ビジネス・文化・観光・生産品)で評価した場合の一番は?
A:ビジネスの成長性
Q:日本を一言で言い表すと?
A:テクノロジー、文化、食べ物、サムライ、寿司、リスペクト、友好的、アニメ、美しい、エレクトロニクス、安全・・・
Q:日本製品をどう思うか?
A:高品質
またアンケートのコメントとして、「(ビジネスの)取引相手としてだけではなく、文化的にもユニークで評価できる国であり、日本を訪問(滞在)することには興味・価値がある」「立ち止まらず常に上昇志向の国だ。ロボット技術や各種の工学で世界をリードしている」との回答が掲載されています。また、分析結果からも、日本は高い技術力(テクノロジー)が特に評価されている様です。
我国は、2010年度は6位、2011年度には4位、前回の2012-13年度が3位と徐々に順位を上げてきていました。
フューチャーブランド社は、今回の調査結果の全般的な傾向として、以下のような内容を報告しています。
1.「認知されている」だけでは国別ブランドは高まらない。
⇒イタリアの認知度は89%であり、日本の84%よりも高い。
2.国別ブランドは消費者(コンシューマー)製品ブランドと関係がある。
⇒日本ならば、トヨタ、任天堂、本田、ソニー、東芝、パナソニックなど。
3.国別ブランドは特色となる専門性を持っている。
⇒例えばフランスはファッション、ドイツは自動車、日本であればテクノロジーなど。
4.国別ブランド力を高める性質・分野の上位は?
⇒テクノロジー、イノベーション、持続性等である。
5.ニューヨーク、ロンドン、北京が世界で最も影響力のある都市とされる。
⇒しかし、都市の影響力が常に国別ブランドと関係あるわけではない。
【2014-15年/国別ブランド評価ランキング(上位20カ国)】
1. 日本
2. スイス
3. ドイツ
4. スウェーデン
5. カナダ
6. ノルウェー
7. アメリカ合衆国
8. オーストラリア
9. デンマーク
10. オーストリア
11. ニュージーランド
12. イギリス
13. フィンランド
14. シンガポール
15. アイスランド
16. オランダ
17. フランス
18. イタリア
19. アラブ首長国連邦
20. 韓国
ちなみに、同様のリサーチ結果として、市場調査機関GfKが世界50ヶ国を対象に行った本年(2014年)の「国家ブランド指数(NBI)」の調査結果は我国は6位で、ドイツが1位で以下、米国、英国、フランス、カナダ、日本、イタリアの順でした・・・。
-終-
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