【ちょこっとニュ~ス♪】 アベノミクス危うし!? スタグフが襲って来た!! 〈41JKI26〉

グフ161QWTotZoGL._SL1142_いよいよ総選挙ですね。安倍首相は「10%への消費税増税は先延ばしする。また国民にアベノミクスの評価を問う」といった発言をしていますが、皆さんはどう思いますか?

私は経済(学)には全く詳しくないので判断は難しいのですが、先日、友人からこんな言葉を聞きました。それは『スタグフの襲来』です・・・。

 

 

今回の【ちょこっとニュ~ス♪】は、ゲームと日本酒が大好きなアラフォーオヤジ、ちょこっとニュ~ス配信組合員15号のジューゴーがお届けします。

さて早速ですが『スタグフ』とは、ジオン公国軍の陸戦用量産型モビルスーツ (MS) のひとつです~って、ふざけている場合ではないのです!!

経済や金融に詳しい友人が言うには、『スタグフが日本を襲って来た』とのことで、もしかすると正真正銘の日本経済崩壊の序曲だというのです・・・。

そんな恐ろしい『スタグフ』とは、いったい何のことでしょうか? いつもの様に「ちょこっと」調べてみました。

 

『スタグフ』とは『スタグフレーション(stagflation)』の略で、モノ不足により物価が上昇してインフレの状態になるのに、種々の要因から賃金は伸びず、その結果、消費が落ち込んで不景気となる状況を表します。もともと、スタグネーション(stagnation:停滞)とインフレーション(inflation:物価上昇)を合成して創られた言葉だそうです。

その国の経済が『スタグフレーション』とされる状態となると、(インフレ状態になれば通常は賃金も相対的に上昇するのですが)物価の上昇が進行するにも関わらずに実質賃金が減少して、どんどん国民の生活は苦しくなるのです。そこで『スタグフレーション』は、賃金の上昇が見込めないにも関わらず物価が上昇することから、最悪の経済状態と言われているのです。

『スタグフレーション』の大きな原因は、主に原油や食料原料などの輸入品の高騰による生活必需品の供給不足と価格上昇にあります。その為、その背景には国家間の政治的な対立や国際紛争などがあります。後述のオイルショックの場合も中東戦争やイラン革命といった政治的な対立が原因でした。

過去の例では、1970年代の二度のオイルショックの時に原油価格が一気に高騰してインフレーションが進み、多くの先進国がこの『スタグフレーション』に見舞われました。主要な先進国では金融引き締め政策が採られて加熱景気が沈静化しても、物価上昇の傾向は継続しました。また失業率の増大など深刻な状況を招きましたが、その後、技術革新などによる生産性の向上やエネルギー効率の改善、及び原油価格の下落・安定により終息をみました。

 

今般、我国がリセッション(Recession:景気後退/実質GDPが四半期ベースで2期以上連続してマイナス成長する状態)となった状況を鑑みて、残念ながらアベノミクスは失敗している(可能性がある)との前提で話を進めてみましょう。

これは、GDPの数値(11月17日に内閣府が発表したGDPの実質成長率は▲1.6%(年率換算)が明確に結果を示しているだけではなく、安倍政権が想定したようなインフレによる好循環が形成されていないどころか、大方の国民にとっては、実際の収入は増えていないにも関わらず、ガソリン価格が上がったり食料品が値上がりした等のマイナスの現象しか感じていないとの声が多いからです。

政府は、輸出外需型企業を円高による苦境から救済しようとの目論見から、急速で大幅な円安誘導を行いましたが、現状の日本では、長期間の円高に対応して主要製造業の生産拠点の多くが海外にシフトしていたことで、以前に比べて円安のメリットを享受できる環境にはありませんでした。

それでも急激な円安を進めてしまった為、海外からの石油や原材料など輸入価格の高騰が著しく物価の上昇を招いています。一部の企業(トヨタ自動車など)を除き円安による利益拡大には繋がらず、企業の業績が政府の想定したほどには拡大していません。

この為、当然賃金の伸びもなく景気も良くなっていません。そして本年(2014年)4月の消費税の増税が、これに輪をかけて景気減速を加速させてしまいました。また現状の大幅な株価の上昇も、景気の浮揚には直接的な寄与をしていません。まさしく『スタグフレーション』の只中に日本列島は突入してしまった様です・・・。

 

このままでは『スタグフレーション』が更に進行する、との見方もあります。円安は円安を生み、より円は売られる可能性があり、そしてインフレは『ハイパーインフレ』へと進化(悪化?)する恐れがあります。

また今後、消費税率の更なる引き上げは困難になり、国際的に日本の財政再建は難しいとの判断がなされ、日本国債や円の評価はより下落し、金利は上昇するはずです。

更に、円の対ドルのレートが近々には150円~200円となることも決して非現実的な話ではない、と予見する有識者もいる位です。

勿論、上記の様な考えには反対の意見もあり、またアベノミクスについてはもう少し時間的な猶予をもって評価しよう、という専門家も多くいることも確かです。

 

冒頭にも書いたように私は経済の素人ですが、一般の庶民の感覚としても、昨今の日本の経済状況は(ウチの息子の口癖じゃありませんが)「これって、ヤバクね?」といった感じがします。

『マイルドインフレ』を目指した安倍政権の政策が、結果は『ハイパーインフレ』とならなければ良いのですが・・・。

そのラスボス『ハイパーインフレ』の先兵である『スタグフレーション』の襲来が、既に始まっているのです!!

-終-

 

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