ライブ映像の配信サービスといえば『ツイキャス』だが、この程、ドワンゴが新たに『nicocas』(ニコキャス)なるサービスを始めたので、紹介する!!
手軽に動画の配信が出来るサービスの選択肢が増えるのはwellcomeだが、後発の競合サービスとしては、コミュニティ作りなどの差別化施策が人気獲得の重要な手段になるだろう・・・。
ドワンゴは12月12日、利用者がライブ映像を配信したり視聴者と交流できる新しいサービス『nicocas』(ニコキャス)を開始した。
このサービスはPCでも視聴可能だが、配信をする場合やコメントの付与は専用のiPhoneアプリ『nicocas』にTwitterアカウントでログインすることで利用できる。
配信したい人(キャス主という)は、当該のアプリを自分のiPhoneなどにインストールしてTwitterのアカウントでログインすれば、カメラ機能を使って15分間ライブ映像を配信できる様になる。配信時間の延長は可能だが、無料で配信出来るのは合計で30分までだ。それ以上の時間の配信には仮想通貨「ニコイン」が必要となってくる。
アプリのトップ画面には、各々の配信映像がタイル状に並んだサムネイルとして配置されており、視聴者はこれを見ながらサムネイルの部分をグリグリと廻しながら自分の好みの動画を探して視聴することが可能だ。またこのサムネイルには視聴人数が表示されているので、人気番組が一目で確認出来るようになっている。
視聴者が気になる映像をタップするとその動画が拡大され、大きくなった画面で視聴が可能。この拡大画面の視聴中に左右にスワイプすれば隣の映像に移動も出来る。
Twitterでログインすればキャス主とコメントを経由して交流が可能で、仮想通貨「ニコイン」をコメント付きでプレゼントする機能もある。この「ニコイン」を送付すると動画の視聴時間が15分延長される。但し、コメントはPCからは出来ない。
自分が映像を配信するには、Twitterにログインした状態で左上のメニューから「放送する」をタップして放送開始ボタンを押すだけだ。
放送開始時にはTwitterで当該映像のURLが投稿され、自分のフォロワーに案内される仕組みだ。映像の時間は15分間限定であり、タイムシフト視聴は出来ない。
更にニコニコのプレミアムアカウントでログインすると、無料の「ニコイン」が通常の2倍となり、視聴や放送が専用枠で出来るなどの特典があるそうだ。
また、この新規サービスの特徴は、ログインに従来のニコニコ・アカウントではなく、Twitterアカウントを使用するなどTwitteとの連携に重点が置かれている点だ。
競合する『ツイキャス』は、高校生や大学生を中心に約800万人のユーザーを持ち、女性が6割を占めるとされている。
『nicocas』(ニコキャス)はかなり『ツイキャス』と似ており、今後、どの様にして差別化を進めるかがビジネス成功のカギだろう・・・。
-終-
【続報】
ドワンゴは12月15日、「nicocas」(ニコキャス)を17日で終了すると発表した。12日に公開したばかりだが、「出すのは早すぎたという結論に達した」という。「ニコイン」の購入機能は停止し、購入済みのユーザーへの対応は追って連絡するという。
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