東日本大震災から早4年を迎えようとしているが、地震大国日本は間違いなく地震や火山活動の活性期に入った模様だ。
そんな我国では地震発生の予知は永遠の課題だが、最近、予知に役立つという「地震雲」の存在に注目が集まっている。専門家の中には都市伝説レベルとの酷評もある様だが・・・。
巨大地震の予知は本当に可能なのだろうか? そこで 「地震雲」に改めて注目が集まっている様だ。
実は、先月2月17日の午前に震度4、午後には震度5強と連続して、比較的規模の大きな地震が東北地方で発生したが、その数日前から不気味な雲の目撃情報が相次いでいた。
最近では、公的な機関とは別に、普段は見られないような異常な形の雲を発見した一般の人々が、ネット等で報告したり情報の共有をすることが多い。
ここで改めて「地震雲」のメカニズムと言われているものを紹介すると、地震発生の前に震源周辺の岩盤に大きな圧力がかかり亀裂などが入ると、そこに磁場が形成され電磁波やガスが発生して上昇する。それが上空の水蒸気に伝わり奇妙な形をした「地震雲」が出来るのだといい、宏観異常現象の一種であるとされている。
その地震の規模により岩盤にかかる圧力が変化し、地震の大小で雲の形態も変化する。幅広く濃度の濃い雲の場合は大規模地震となりやすく、薄く散乱した雲では小規模な地震になりやすいという。またその特徴は、比較的低い高度に発生することが多く、風に流され難い。更に、長時間にわたり形を変えず消えないとされている。
しかし、この「地震雲」に関しては経験則に基づいての仮説の領域にとどまっており、あくまでも科学的な根拠は薄いとされ、地震学者の間ではその地震との因果関係に関しての合意は得られてはいない。当然ながら、公的機関や学術団体は概ね否定的な見解をとっている。
ただ空を見上げることで観測が可能である為、誰もが参加出来る地震予知活動である。その為、公的な学術・研究機関でなくとも、民間による独自の研究も多い。
しかし一般的な気象現象として発生する雲との区別は困難であり、また間違えやすいとされ、素人の民間人には判別は難しいと思われる。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」といった程度でも良ければ、あなたも身近な雲を観察してみてはいかがであろうか? 但し、曇り空や雨天の時、また夜間には極めて観測が困難であることを承知頂きたい・・・(笑)。
-終-
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