超常/怪奇現象ファン(オタク)の中で、今でも人気の海外TVシリーズのひとつが『Xファイル』です。
その『Xファイル』が13年ぶりに復活することがわかりました。
また、あのモルダーとスカリーが帰ってきます…!!
2015年3月24日、米国のFOXテレビは全6話のミニシリーズとして、13年ぶりに『Xファイル(The X-Files)』の新作を制作することを正式に発表しました。
『Xファイル』は、1993年から2002年にかけて米国で制作されたTVドラマ・シリーズです。UFOやUMA、そしてオカルトなど、現代の最新科学では原因や理由の説明が出来ない超常現象や怪奇な事件をテーマとして、結末の見えない意外なストーリーや斬新な映像づくりが話題となり、世界中で大ヒットしました。その後、大変な長寿番組となり、全9シーズン202話と1998年と2008年には劇場版(映画)2作が公開されました。
物語の主な内容は、超常現象を背景とした不可思議な事件の解決に、フォックス・モルダーとダナ・スカリーの2人のFBI捜査官が取り組むというものです。
過去の体験や家族の境遇から超常現象の存在を信じている男性捜査官のモルダーと、合理主義の科学者・医師として懐疑的な考えを持つ女性捜査官スカリーの対照的なコンビが、時には対立しながらも絆を深めつつ、信頼し合って難事件に挑んでいく姿が人気を呼びました。
『Xファイル』は、各回毎に個別の事件に取り組むという一話完結スタイルのドラマですが、事件が解決せずに謎のまま終わることもあります。またモルダーは、かつて妹を宇宙人に誘拐されたという経験を持ち、自らの妹を探し出すことがシリーズのサブ・テーマとなっています。
しかしより巨大な、シリーズ全体を支える「ミソロジー(Mythology)=神話」があります。このドラマのミソロジーとは、異星人の存在と彼らに協力する影の政府の陰謀に関して挑むモルダーとスカリーを描くストーリーであり、それがこのシリーズの根幹として水面下で全体の背景を構成しているのです。そして、この影の政府「シンジケート」の一員であるシガレット・スモーキング・マン以下の、モルダーやスカリーと敵対するメンバーのキャラクターも魅力的で、彼らは時としては味方にもなるという謎の存在なのです。
シーズン後半では、パロディ的なストーリーやコメディタッチの表現も取り入れたり、更に終盤では今や超常現象肯定派であるスカリーの相手役に、UFOに誘拐されたモルダーの代わりとして、超常現象懐疑派の(体育会系?)ドゲット捜査官が登場するなどの展開もありました。また「ローン・ガンメン」というスピンオフ・シリーズも派性しています。
当初は不仲説もあったモルダー役のデビッド・ドゥカブニーとスカリー役のジリアン・アンダーソンでしたが、結局は9シーズンにも及ぶ超人気・長寿作品となったのでした。
FOXテレビの発表によると、新シリーズは6つのエピソードで構成され、原案・製作総指揮(プロデューサー)のクリス・カーター、そして主役のふたり、デビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソンといったオリジナルのメンバーが再び集まります。
制作は今年(2015年)の夏には開始される予定で、詳細は今後発表とのことです。しかし放送時期はまだ未定となっています…。
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