俯瞰、拡張のワーク: 7つの原理・実践編(2)/atn

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昨年5月から行なっているNEWワークショップに参加してくださった方はご存知ですが、7つの原理のワークは原理ごとに7つのワークを設定し、7×7=49種類のワークを行なっています。

この連載ではそれぞれのワークを週に一つずつ、約1年かけて紹介する予定でした。

先日、初回ワークを書き終え投稿しようとしたとき、少し驚くことが起こりました。Amazonから「ザ・メタ・シークレット 実践編」(KADOKAWAより7/10発売、メル・ギル、よしだひろちかさん著)のDMが届いたのです。レビューを拝見し、こちらも7×7=49のワークを行う形式であることを知りました。

本の内容は拝見していませんし、私のワークがメル・ギルやよしだひろちかさんに伝わる訳もなく、ワークの数だけが偶然一致したものと思います。考えてみれば同じヘルメスの原理を学ぶものとして、各原理に同じキーナンバーである7つのワークを設定するのは、驚くことではないかもしれません。

ですから特に気にする必要はないのですが、「まてよ、これは読者の方に迷惑をかけるかもしれないなあ、、、」という考えに至りました。上記の書籍を購入した方がKIJIDASUを見て同じワークと思い、ワークショップに申し込まれる可能性がないとは言えないからです。

万一そうなってしまっては申し訳ないので、掲載を予定していた内容を見直すことにしました。DMが届いたのが投稿する直前だったので、シンクロニシティのひとつかもしれませんし、まーきっと何か良いメッセージなんだろうと思うことにします(笑)。

一部の方には先にご案内した内容と異なってしまいますが、ご了承頂ければと思います。今回は、最近実施したワークの事例をふたつご紹介します。ご参考にして頂ければ幸いです。

【俯瞰、拡張のワーク】

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前回「思考を俯瞰し、抽象度を上げること」について書きました。

セッションの内容や受講者の方の要望に応じて、解りやすい形にテーラリングしたうえでワークを行っています。

7月上旬に実施した「目標達成の思考力」では、AI(人工知能)の研究に携わるIT系企業のエンジニアの方が、参加してくださいました。

この方はパッションと業務を結びつけたいというご要望をお持ちでした。このような場合、まず業務分掌の一段高いレベルを意識して、それを段階的に引き上げることで社会的意義まで抽象度を上げるワークを行います。

抽象化の過程でマーカーを作成し、業務タスクのインテンションを設定して頂くのです。

数行の説明では解りにくいと思いますが、実際のプログラミング業務とデバッグ業務に沿った具体的な事例を示したところ、すぐに方法を理解して頂けました。そしてその結果にも大変満足して頂くことができました。

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また、7月中旬からは、中高生向けにわかりやすくアレンジしたワークを、横浜市内の学習塾様で実施させて頂いています。近視眼的になりがちな勉強法ではなく、情熱や目標を含むレベルまで「全体を見る」ことによって学習意欲と吸収力を高め、自然にやる気スイッチがONになるワークです。

受験生にとって身近で具体的な事例を示すことで理解を促すのですが、事例は「具体的」でもワークの目的は「抽象度を上げる」ことなのです。一見矛盾しているようですが、抽象度を上げていくことで矛盾がなくなって行きます。

どちらも同じくらい大切で補完し合うものだということが理解できると、それまで「面倒だなー」という表情だった子が、目を輝かせて取り組んでくれるようになります。ワーク中のこういう変化は講師にとって、とても嬉しいものです。

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以上、ふたつの事例をご紹介しましたが、このワークは受講者の要求に応じて抽象化のレベルを調整することで、年齢や性別、職業を問わず、幅広い方に応用可能です。

ワークをつき詰めていくと、ヘルメスの第一の原理で学ぶ「ジ・オール」につながって行きます。また、第二の「照応の原理」や、第三の「振動の原理」にも基づいています。

次回、その辺りのことをもう少し書きたいと思います。

▼ワークショップの詳細は
http://パッションテスト.com

 

 

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