今日の思い出の1枚「あけぼの」〈17/38TFU03〉

今日の1枚は寝台特急の「あけぼの」です。上野から秋田を経由して青森に至る列車でした。車両は20系寝台客車が強く印象に残っています。東海道の「富士」や「はやぶさ」等が次々と24系化されていく中で最後まで20系が運用にあたっていた列車でもあります。同じ特急なのに、寝台の幅は20センチも狭く、ドアも半自動なので、ひどく見劣りがしていたものです。

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上野駅14番線ホームで出発を待つ「あけぼの」

機関車はEF65の1000番台。これもまた、東海道のきれいな1000番台に比べると、テール上のエアフィルタなど、武骨なイメージでした。ヘッドマークは一旦廃止され、復活しています。

そんな東北寝台特急を鉄道マニアの友人たちとは、ついつい東海道のブルートレインと比べていました。

いわく、「機関車はEF65 500番台のほうが旅客向きである。」とか「東海道には食堂車があるのに、なんだこの寂しい編成は?」など上野に行っても、華やかさがない話ばかりしていました。

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電源車はパンタグラフ撤去車のカニ22が多く使われていました

しかし、多客期にはピカピカの14系座席客車や583系電車などで臨時のあけぼのも運用されるくらいに、人気の高い列車でした。また、元はパンタグラフを撤去した独特のスタイルの力二22が連結されていたり、テールマークの色がピンク色であったりなど、特徴的な列車でした。先日、廃止された「北斗星」は豪華寝台特急でしたが、B寝台主体の「あけぼの」は最後まで庶民的な列車でした。

 
 

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