2015年12月9日の午後、再びmueトレインに出会うことが出来ました。新宿駅のホームに突如あらわれた珍客。今回はその様子をお届けします。
13時30分、新宿駅の11番線ホームに上がるとカメラを持ったマニアが目につきました。さては山手線で営業運転を開始したE235系の写真を撮りに来たのかと思い、目で追ったその先には、なんとmueトレインが停車していました。
白い車体が目を惹きます。「試運転」の字幕表示。今となっては字幕表示の電車も少なくなりました。ちなみにこの字幕、他にどんな行き先が入っているのでしょう。
車両標記はクヤ208-2。よく見れば改造される元の車名の「クハ208-2」の表示が少し離れて左上のあたりにうっすらと読み取れました。所属も宮ハエの下に京浜東北線時代の「ウラ」の文字が読み取れました。その隣の車両は、車端部のカーテンが空いていましたので、思わず車内をのぞきこみました。
網棚の上に何かが乗っています。数本残っている吊革も通勤電車の痕跡といえるでしょう。その隣のモヤ209-4の車両のドア窓からは、モニターと検査機器が見えました。座席、網棚、パイプ手すりなど通勤電車時代のままの様子がしっかり残っています。車両間の転落防止幌には色あせたもののスカイブルーのラインでした。
その後もmueトレインは11番線ホームに停車したままで、30分以上、新宿駅に停車していました。
頻繁に到着する隣の山手線の内回りの電車からは、見慣れぬ電車に好奇の視線が集まります。ホームを歩く女子高生からも「なに、この電車?」とか、中年女性グループから「何かあったの?」「珍しい電車なんじゃない?」と声が上がっていました。鉄道に興味なさそうな一般客もやがて集まりだし、つられてスマホで写真を撮っていました。突然の珍客に、新宿駅のホームはいつもと違ったにぎわいが出ていました。
隣の中央本線の下りホームには「スーパーあずさ」のE351系が入線し、貴重な並びを撮る事ができました。神出鬼没のmueトレイン。次回は、どこで見ることが出来るでしょうか。
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