【ミリタリーニュース】 グロック装備可能な偵察ロボ、『DOGO』デビュー!! 〈3JKI07〉

業界初の銃器搭載が可能な戦闘用小型ロボット『DOGO』を、イスラエルのGeneral Robotics社が開発したと発表。

この『DOGO』は、ホビー用の大型ラジコン戦車程度の大きさであるが、操縦士は『DOGO』の周囲の状況をリアルタイムでモニターしながら離れた距離から操縦することが出来る。単独で偵察任務に従事したり、兵士を先導して危険察知を行いながら敵地に侵入が可能。

今までの同様なロボットにはない特徴としては、筐体にオーストリアのグロック社製自動拳銃をマウント出来ることがあげられ、操縦士は遠隔操作で照準して発砲が可能だ。敵対者に対して威嚇が出来、状況次第では脅威となる者を排除する行動にも出られる。但し、搭載している武器はあくまで拳銃(たぶん9mm口径モデル)であり、銃火器としては非力で装弾数も限られる。

 

⇓ 『DOGO™ : Tactical Combat Robot by General Robotics Ltd. – Full Clip』 提供:General Robotics Ltd.

 

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TALON 爆発物処理タイプ

より本格的な軍用ロボットとしては、この『DOGO』よりも二回りほど大きい米軍の『Foster-Miller TALON』が有名。

爆発物処理型が主流で携帯ミサイル・ランチャーやグレネード・ランチャーを装備したタイプ、長距離狙撃用ライフルを搭載した派生型などもあるが、『DOGO』の方が小型で軽快に移動が可能で、コストも安価な為に警察組織などでの対テロ犯鎮圧や警備活動等に活用し易いと考えられる。

 

 

『DOGO』は、クローラーの側面には2基の赤外線カメラがマウントされているが、オプションで他のタイプのセンサーを装備することも可能と考えられる。しかし、小型で軽量の為、登坂力や堅牢性・耐久性には難があるだろう。また搭載している拳銃も、射角に大きな制限があり、確実に対象を銃撃することは極めて難しい。

やはり、建物内部での(死角等を利用した)偵察任務などにうまく活用することが本来の目的で、本格的な戦場での使用には向かないと思われる。

-終-

 

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