朝、目覚めた時に一杯の紅茶をベットに居ながらにして飲む為の便利な道具がこれ。目覚まし時計と湯沸かし器、そしてティーポットが組み合わされているものです。まさしく英国人好みの逸品で、1940年代に発明されて1950年代から60年代にかけて流行しましたが、最近でも懐古趣味からか再び人気が再燃しているアンティーク品です。
ロック・バンドのQUEENの映画『ボヘミアン・ラプソディ』の中でも、この『ティーズメイド』のひとつ、Goblin「Teasmade」Model D25B(1966年モデル)が小道具の一つとして登場していて、ブライアン・メイ/Brian Mayが目を覚ましたシーンで使われていました‥。
そのほとんどがアナログ形の目覚まし時計が組み込まれており、自動的に水が沸いたらランプが点灯・アラームが鳴って知らせてくれて、朝、起きると同時にお茶が入っている仕組みになっています。事前にセットした時間になると裏側の容器に入れておいた水が沸騰し、パイプを通して茶葉が入ったポットに流れ込む方式です。
天然油で使用される物は既にビクトリア時代から存在していたと云いますが、1930年代に電気式が導入されて以降、初めて実用的になりました。
1960年代には利用がピークに達しましたが、それ以降の使用は廃れていたところ、最近になり、レトロで可愛い製品として復活品が数種類、販売されて人気を博しているようです!
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