洋の内外を問わず、いまキテるバンドやミュージシャンを、独断と偏見で選んで紹介する!!
今回は、SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)。最近では彼らの楽曲を聴かない日はないくらいだよネ。
若者たちに大人気で、まさしく快進撃中のバンドだ!!
SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)は、2011年にメジャーデビューした4人組のバンドである。メンバーの4人は、リーダーでヴォーカル・ギターのFukase(深瀬慧)を中心にした幼稚園から高校までの幼馴染・友人であり、ハットとメガネがトレードマークのNakajin(中島真一、ギター他、2013年途中からリーダー)に、ピエロの覆面をしたDJのLOVE(本名は未公開)。そしてSaori(藤崎彩織、キーボード)のみが1学年ほど後輩にあたるそうだ。LOVEは2代目であるが、初代のLOVEとは現在でも親交があるという。Fukase、Nakajin、DJ LOVEは東京都の出身で、Saoriは大阪府生まれ。
インディーズ時代のバンド名は『世界の終わり』であったが、メジャーデビューを切っ掛けに『SEKAI NO OWARI』に変更した。その後、世界進出も果たし、海外では『End of the world』の名前で活動している。
ちなみに、『End of The World』としての活動の際は、Fukaseは”PEACE”、Nakajinは”1″、Saoriは”SAORI”と名乗っている。”PEACE”としてのFukaseは、「感情を持ったロボット」というキャラクターを演じていて、顔や手に金属のパーツを装着している。
2011年にメジャーデビューを果たしてからわずか3ヶ月で日本武道館でのワンマン公演を実現し、当然、チケットはSOLD OUTで超満員状態であった。今時の日本の音楽界で、この勢いはハンパじゃない。
ベースとドラムがいない変則的な編成だが、独自のサウンドとリードヴォーカルのFukaseの歌声が印象的だ。
所属事務所が、いい意味で商売上手なTOY’S FACTORYなだけに、多くのCMやタイアップを短期間に獲得、異例のスピード出世でミュージック・シーンを席巻している。
かつてFukaseが、不登校の経験や精神障害で閉鎖病棟に入っていたことや、ADHDという発達障害であることをテレビ番組で公言して大きな話題となった。このことが彼の音楽活動とバンドの結成に関わっているという。
しかし『世界の終わり』は、Fukaseによるとポジティブな「始まり」を意味している。だからバンド名は「色々上手くいかなくて、自分にとって世界が終わったような生活を送っていた頃に、残されていたのが音楽と今の仲間だったので、終わりから始めてみよう、という想いを込めて」命名したとFukaseは言う。
筆者は、このバンドを好きかと聞かれると、正直、迷ってしまう。あの中性的なヴォーカルのFukase(深瀬)の声質は、それほど好きじゃないし、ピエロ姿のDJが必要な理由も見当たらない。勿論、こんなオジサンに言われたって彼らは何の痛痒も感じないだろうけど、演奏だって、殊更、巧い訳でもない。
しかし、そのメロディは覚えやすく軽快で、カラオケでの歌い易さも意識して創られている。これならば、若い女の子たちには馴染みやすいだろう。
また、彼らの楽曲の創り込みや独特の世界観が、タイアップ先の狙いとうまく重なれば、曲の与える印象は極めて強いものとなる。そこがCMや映画やTV番組のテーマ曲として数多く採用される理由なのだろう。
物語性が強いことは、その創る曲のみならず彼らのライブにも反映されていて、そのライブを観た客からはショーの様だと言われるほどだ。またDJ LOVEが常にピエロの覆面をしているのも、ファンの為に独特の世界観を出来るだけ崩さないように心掛けているからだ。そして彼らは、ライブやコンサートでの演出に関して「法律や物理的に無理なら諦めるが、予算や経費の問題だと言うなら譲れない」と答えている。
これは、あくまでも個人的な見解だが、当初のバンド『世界の終わり』を結成した理由も、敢えて公言するようなものではないと思うし、「そこは隠して頑張るでしょ」といった感じで、まるで宣伝するかの様な情報発信の仕方は何だか受け入れ難い。
また、この様に短期間で成功していることも、所属事務所のマーケティング戦略によるところが大きいという事もよく聞くのだが、ネットなどで、商業的な側面が強く見えるといって叩かれているのも、そのことが要因の1つだろう。
でもこの稿は、今ブレイクして快進撃中のミュージシャンを紹介するものなので、彼らは充分その資格を得ているバンドである、ということを理解して欲しい。多くの批判も、その大半は急激な成功に対するやっかみや妬みともいえよう。
公式サイト ⇒ http://sekainoowari.jp/
そうなのだ。何と言われようが、現在、快進撃しているバンドの、間違いない一つが『SEKAI NO OWARI』なのだ!!
-終-
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