横浜は、日本の洋食文化の発祥の地といわれています。
このことを全国に一層アピールし、ご当地食文化の更なる振興を目指すイベント、『ナポリタン vs カレー 究極対決』が昨日6月1日、横浜市中区で開催されましたが、勝者はいずれだったのでしょうか・・・?
ナポリタンとカレーはともに横浜と関係性の深い料理とされ、日本中で広く一般に親しまれている洋食料理の代表です。
ナポリタンは、横浜市中区のホテルニューグランドで考案され、戦後急速に全国に広まったとされています。最近では昭和時代への郷愁からか、懐かしいあの独特の味付けが一種のブームの様相を見せています。今年2月に、横浜地区のナポリタン愛好家有志が設立した「日本ナポリタン学会」は、全国の地方新聞社と共同通信社が合同で創設した「全国地域再生大賞」で優秀賞を受賞しています。
片やカレーは、1859年に横浜港の開港と同時に国内に入ってきたという説が有力で、本来、インド生まれの料理ながら世界各国で受け入れられており、日本でも人気の定番料理として定着しています。
そんなカレーですが、横浜開港記念日の6月2日が「横浜・カレー記念日」と認定されています。特にドライカレーは横浜が発祥の地ともされており、横浜港を拠点とした日本郵船の客船で考案された様です。横浜市の関内地区では「関内カレー学会」も発足しており、積極的に情報発信を図っています。
このイベントは、横浜市内の73店がエントリーしている「ガチでうまい横浜の商店街カレーNo.1決定戦」(通称・ガチカレー!)の開幕に合わせて開催されました。
イベントには市内の6店舗が出店し、約150人の参加者が各店自慢の味を試食しました。対決店舗は、ナポリタン側が「愛嬌酒場えにし」、「80*80」、「横浜ブギ」の3店。カレー側が「馬車道十番館」、「うさぎや関内店」、「レストランヤンキース」の3店でした。
また同時に、 横浜外国人居留地研究会会長の斎藤多喜夫さんによる、基調講演「横浜洋食事始め」も開講され、受講者は横浜の洋食文化の歴史を学ぶことが出来ました。
イベント実行委員の五十嵐洋志さんは「横浜の洋食文化を知ってもらい、活性化につなげたい」「イベントを通じて多くの方に横浜の洋食の歴史や文化について感心を持っていただくきっかけになればと願っている。そして今後、関内地区を象徴するイベントにしていきたい」と話しています。
試食参加者の投票によりナポリタンとカレーのどちらが横浜の洋食の代表か? を競うものでしたが、結果はナポリタンが勝利を収めました!!
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