NEWアプローチ/atn

51rhzkHwX-L._AA180_ 5月から開催しているフォローアップコースのひとつがNEWアプローチです。NEWには「新しい」という意味のほか、”Numerous Epic Words”(数々の、広大な、言葉)という意味を込めています。NEWでは数ある成功法則の中でも特にパッションテストと親和性が高く、私自身も大変優れていると考える様々なメソッドのエッセンスを知って頂き、受講者の方といっしょに課題の解決を行う一助としています。今回はその中からバイロン・ケイティの「ワーク」(The Work)をご紹介します。

 

【ワーク(The Work)とは?】

「ワーク」は苦しみを引き起こしている考えを突き止め、問いを投げかける方法です。「ワーク」の考案者、ケイティは、30代でひどいうつ状態になりました。10年かけてうつはひどくなり、一時は自殺衝動に囚われるほどの絶望の淵に立っていた彼女は、ある日人生を変えるような気付きを得ます。

彼女は、うつの原因となっていたのは自分の身の回りの世界ではなく、世界について自分が信じている考えだということを発見します。世界は「こうあるべきだ」という自分の考えに合うように世界を変えようと無駄な努力をするよりも、こうした考えに問いかけをし、あるがままの現実と向き合うことで、自由と喜びを得られることに気付いたのです。

ケイティのなかで目覚めたものは、言葉を使わない問い直しのプロセスで、それがあらゆる苦しみを解き放ちました。その独特で革新的なプロセス「ワーク」は人の苦しみを終わらせるために作られた、シンプルで、かつ非常にパワフルな方法です。

「ワーク」を知るには日本語版書籍のほか、Byron Katie International Inc.による日本語のサイトもあります。プロセスの概略を紹介する小冊子をダウンロードすることもできる、とても親切でわかりやすいサイトになっています。
http://www.thework.com/nihongo/

 

【プロセスの概要】

lovingwhatis_smalls「ワーク」はパッションテストのファシリテータ養成講座の中でも扱われますが、実際に行うには「ワーク」のファシリテータとしてのLicenseが必要です。私はその資格を取得していませんのでプロセスを実施することはありませんが、その素晴らしさや考え方をシェアさせて頂くことはできます。プロセスの詳細の記述は控えますが、上記サイトに公開されている範囲内で、概要のみをご紹介します。

「人はもっと優しくあるべきだ」「あの人は私を捨てるべきじゃなかったのに」「もっとやせなくては」「もっと成功しなくては」こういった思考は、現実に対しそうであってほしくないと期待する声です。こうして、あらゆるストレス、欲求不満、落ち込みが生まれます。

「ワーク」は、起こるべきではなかったのにと、あなたが考えていることは、起こるべきだったということを明らかにします。この世のどんな思考もそれを変えることはできません。だからといって、それを大目に見るとか、認めるということではないのです。消極的になるのではありません。それはただ、物事を抵抗なしに、内面の葛藤というストレスなしに見るということなのです。現実と争わずに受け入れて、現実をありのままに見ることで、知性的な選択を可能にするのです。

 

【人生を変える4つの質問】

「ワーク」のプロセスでは自分が苦しみだと感じている人をジャッジし、文章にして、下記の4つの質問をし、先ほどの文章をひっくり返します。(主語の「私」と「あなた」を置き換える、否定形と肯定形を置き換える等。)

jyn_319s1) それは本当ですか?
2) その考えが本当であると、絶対言い切れますか?
3) そう考えるとき、あなたはどのように反応しますか?
4) その考えがなければ、あなたはどうなりますか?

このプロセスは、自分の反応の仕方を変えようとしたり、人生を違った目で見ようとすることではありません。あなたの考えと、それがもたらす結果をシンプルに問い直し見直すためのプロセスです。文章をひっくり返すプロセスは、あなたが真実だと思っていることの反対を体験する機会になります。

これらのプロセスを通じて、苦しみが世界そのもののせいではなく、世界に対する自分の考えのせいだということが明らかになります。苦しみは自分の思考が現実として投影されたものに過ぎなかったことを知ることができるのです。(私が「ワーク」を特に素晴らしいと感じるのは、この部分です。)

最後にケイティの言葉から、二つご紹介しましょう。

“When you argue with reality, you lose – but only 100% of the time.”
(現実と争うとき、あなたは負ける。それはもう必ず。)

“I don’t let go of my concepts – I question them. Then they let go of me.
(私は自分の観念を手放しはしない。私はそれらを問い直す。するとそれらが私を手放す。)

 

次回もNEWアプローチからご紹介します。

※NEWアプローチについてのお問い合せは、こちらから。

※次回パッションテストは7月10日開催! 詳しくはhttp://パッションテスト.com

 

 

 

 
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