【ちょこっとニュ~ス♪】 『吹吐魚』の読み方、解かりますか? 〈1647JKI26〉

河豚11-120H20S9520-L『吹吐魚』という漢字の読み方、解かりますか? 難しいでしょ。TV番組の『TOKIOカケル』で出題された難読漢字です。

私は漢字にはチョットばかり自信がある(漢検準●級)ので、すんなりと読めちゃいましたが、解からなかった人が結構多いみたいです。放送直後に、ネットで読み方を検索する人が急増したそうですから・・・(アハハ、写真で読み方は解かっちゃいますよネ)

 

今回の【ちょこっとニュ~ス♪】は、子供の頃からテレビっ子、暇さえあればテレビの前に座ってる、ちょこっとニュ~ス配信組合員6号のロックがお送りします。

 

さて、9月3日放送の『TOKIOカケル(トキカケ!)』の「声に出して注文したい料理店」のコーナーで出題された難読漢字が『吹吐魚』です。

ちなみに『TOKIOカケル(トキカケ!)』は、2012年10月10日よりフジテレビ系列にて放送されているTOKIO(トキオ)出演のバラエティ番組で、毎週、TOKIOがゲストとゲームを行いながら番組を進行していきます。

「声に出して注文したい料理店」のコーナーは小料理屋の設定で、ゲストとTOKIOのメンバーが漢字力を競うコーナー。 司会は小料理屋の大将の役割で山口くんが担当し、出題されたお品書きの空白部分に当てはまる漢字の読みを答えるもです。正解者は、お品書きの料理を食べる事が出来ます。

 

3日放送の回では、ゲストは俳優の唐沢寿明さんでした。映画『イン・ザ・ヒーロー』の番宣で参加です。また今回は高級料亭「懐石一文字」が料理を提供しています。

1問目が『吹吐魚の塩昆布和え』でした。山口くんからは、ヒント1・・・養殖が多くなった、ヒント2・・・危険な魚、ヒント3・・・川にもいる、とのこと。城島リーダー、国分くんが正解。続いて松岡くん、唐沢さんが正しく答えました。尚、大人の正解率は16%だそうですが、正解は「フグ」です。

更に、2問目は『甜瓜の味噌漬け』です。『甜瓜』の読み方、解ります? 答えは「メロン」。3問目は『魚吉しんじょうの椀もの』でした。『魚吉』の読み方は「はまぐり」です。

 

フグ(河豚)は、フグ目、特にフグ科に属する魚の総称です。およそ120種の魚がフグ科に分類されます。そのうち食用としては、トラフグ、マフグなどが有名ですが、食用可能な部位はフグの種類や漁獲場所によって異なり、青酸カリの約千倍もの毒性を持つテトロドトキシンという猛毒を有するため、食中毒の事故が後を絶ちません。

敵を威嚇するために体を膨らませる姿がよく知られていますが、腹部にとげ状の短い突起がある種もいます。主に海水魚ですが、淡水に生息するものもいます。

 

「フグ」は色々な漢字で表されます。また様々な別名があります。

『河豚』 → 最も一般的な漢字。中国では食用とされるメフグが揚子江などの(淡水の)河に棲んでいた為。また、ふくれた姿が豚に似ていたこと、釣り上げた時の鳴き声が豚に似ていた事から、この様な字を当てたといいます。
『鰒』 → 本来アワビを指す字ですが、「フク」と読むためこの字を当てたとか。
『鮐』 → フグの毒から効用が広い薬が出来ます。そこで中国語ではフグを「怡(よろ)こぶ魚」としました。
『魨』 → 豚の異体字を「豘」と書くことから「河魨」の魨としました。
『鯸』 → つくりの「侯」が「膨れる」という意味を表すことから「大きく膨れる魚」という意味から。
『西施乳』 → 西施というのは、中国四大美人の1人。「美しいものには棘がある」から。
実は『吹吐魚』がなぜフグなのかが一番分かりません。古来中国の文献で『河豚』の異体字の一つとされていたようです・・・。
下関や北九州近辺では「ふく」と呼ばれています。縁起をかついで「不遇」につながる「ふぐ」ではなく、「福」につながる「ふく」と云うそうです。大阪地区ではフグのことを、「たまに(偶に)当たる」から「弾に当たる」「当たると死ぬ」に掛けた洒落で「てっぽう(鉄砲)」と呼びます。「てっさ(てっぽうのさしみ)」「てっちり(てっぽうのちり鍋)」という料理名はここから来ています。長崎県島原地方では、フグを指す方言「がんば」は、「がんば置いてでん食わんば(棺桶を置いてでも食わねば)」の略と云われています。

瀬戸内海地方におけるナシフグ・コモンフグ・ヒガンフグ等の別称を「ナゴヤフグ(名古屋フグ)」と言います。「当たれば身の終わり(美濃・尾張)」そして「尾張といえば名古屋」という発想から「ナゴヤフグ」となったとされます。

 

日本語って楽しいですネ。漢字の成り立ちも興味深いものがあります。また面白いものがありましたら、是非、ご紹介します!!

-終-

 

《スポンサードリンク》