【健康生活】 「低体温」について調べてみました!! (1) 低体温とは? 〈304JKI10〉

低体温写真2ダウンロード今回のチエちゃんの【健康生活】では 、「低体温」について調べてみました!!

比較的若い女性に多いとされる低体温ですが、最近では子供や男性にも増えてきました。日本人の平熱は、36度から37度ですが、最近では35度台の低体温の人が増えています。この低体温は様々な不快な症状や病気を引き起こす原因にもなっています。 

 低体温とは

低体温になると、体温は35度台以下となり、体温が低下してくると体は熱を放出させないように血管を収縮させるので血行が滞り、疲労、肩こりや腰痛、頭痛、めまい、耳鳴りなど様々な身体の不調が起きてきます。また心臓や肝臓、腎臓などの臓器の働きも鈍くなり、副腎や甲状腺の機能が弱まることで免疫力も低下し、花粉症などのアレルギーや生活習慣病緑内障糖尿病高脂血症)などの多くの病気に罹り易くなります。

また女性の場合、婦人科の疾患(不妊や月経不順、子宮内膜症、子宮筋腫など)には低体温や冷え性が密接な関係があるといわれています。

低体温になると、酵素の働きが低下することで基礎代謝が下がる為に、脂肪を燃焼する力が衰えて太り易くもなります。更に、がん細胞は35度で増加し易いとの説もあるので、非常に危険な状態とも考えられます。

本来、理想的な平常体温(平熱)は約36.5度です。つまり健康な人の体温は概ね36.0度~37.0度で、新陳代謝が活発であり、免疫力も高く、ほとんど病気に罹らない健康な状態を維持することが可能です。これは体内の酵素が最も活性化され、よく働いてくれる適正な温度です。

人間は、理想的な平常体温から5度上昇し41度~42度(42度以上は危険です)になっても生きられますが、逆に5度低くくなると死に至ります。そして体温が1度下がると、免疫力が33%も低下し、基礎代謝も低下、体内酵素の不活性、が起きるといわれています。

つまり、体温が低いということは、人にとってそれだけ危険な状態と言えます。ましてや低体温は、それが恒常的に続いている状態ですから、その恐ろしさは計り知れません。

 

低体温と様々な症状

低体温そのものが大きな病気ではありませんが、いろいろな病気や症状の原因となり得ます。

普段から健康や美容に注意しているのに、なかなか効果が出ないという人は、低体温かも知れません。肌のトラブルが起きるてくるのも特徴の一つです。内臓の働きが弱くなる為に栄養不足となり、ニキビや肌のくすみといった症状が出てくることがあります。

また低体温になると、自律神経の活動に乱れが生じます。不眠や更年期障害(若年者が低体温のまま更年期に入ると更年期障害が重くなるといわれています)、自律神経失調症、情緒不安定な人は低体温を疑ってみましょう。

体温の低下により、精神的な活動も不活発になります。眠くなって集中力が薄れたり、憂鬱になったりと、心身面にもトラブルが起こり易くなります。

また、風邪等のウイルスに感染した場合、身体は通常は体温を上げることで免疫力を高めます。その結果としてウイルスを死滅させようとしますが、低体温では内臓の温度が上がり難くく抵抗力が弱まり、なかなか風邪が治りません。その上、一度治っても再び風邪などの病気に罹り易くなります。

低体温により薬物代謝酵素の働きも低下することで、薬が効きにくい体質となり、また薬の副作用が生じ易くもなります。

更に、汗腺機能も低下していますから、熱中症になりやすいという特徴もあります。

 

低体温の原因

低体温の大きな原因は生活習慣、特に食生活の乱れと考えらています。

人間は、食物(糖質・脂質・たんぱく質)からエネルギーや熱を作り、体温を保っていますが、偏った食事の為に、体内で糖質をエネルギーに変える時に必要なミネラルやビタミンが不足してしまうと、食物からエネルギーや熱を作ることができず、体温が上がらなくなり低体温となってしまいます。また、冷たい食物や甘い食物は身体を冷やしてしまい、これらの過度の摂取は低体温の原因となります。例えば、冬に夏の野菜や果物を食べるなど、季節はずれの野菜や果物の摂取は身体を冷やしてしまいます。夏野菜は水分が多く、身体を冷やすからです。冷たい飲み物などの水分の補給も、度が過ぎると同様の結果を招きますから注意が必要です。

偏った食事の他には、汗をかく程度の運動が不足していることが挙げられます。運動不足になると、筋力の低下で血液を送る力が弱まり、これも低体温の原因となります。細胞中のミトコンドリアが熱を発生させていると考えられていますが、筋肉量が多ければミトコンドリアも多くなり、それに比例して体温も上昇するからです。

また無理なダイエットをすると、更にミネラル・ビタミンは不足しバランスが崩れてしまいます。ミネラル・ビタミンの不足は、前述の通り低体温の大きな原因の一つです。

 

過度のストレスによる自律神経の乱れで血行不良が起こることもあり、これも低体温の原因となり、また人間は、大きなストレスに対抗する際にはアドレナリンを過度に分泌し、血管を縮めて血行を押さえると同時に、血液中のコレステロールや中性脂肪を増加させてしまいます。

ホルモンバランスが崩れることで、自律神経が乱れてしまい、体温をコントロールすることができなくなります。特に女性は妊娠・出産、更年期などによって、ホルモンバランスが崩れることがあります。

便秘になることで、腸内でぜん動運動が行なわれず、基礎代謝も低くなります。これも冷え性や低体温の原因です。腸の働きを強化し、便秘を改善することが低体温の改善にもつながると考えられます。

最後に、現代の職場や住宅での冷暖房の使い過ぎにより、体温を調節する機能がうまく働かなくなることも低体温の原因だと考えられています。

 

次回では、低体温の改善方法について解説します。自覚症状のある方は、是非とも参考としてください。

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続編はこちらから ⇒ 【健康生活】 「低体温」について調べてみました!! (2) 低体温の改善方法

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