スコットランド独立をめぐる住民投票の結果は、反対票(約191万4千票 55.42%)が過半数を占めて、独立は見送られることとなりました!! こうしてユニオンジャックは守られました・・・。
しかし、多くの賛成票(約154万票 44.58%)が投じられた結果は尊重されなければなりません。英国政府にとって、今後も課題が山積となります。
【上記数字は日本時間午後2時10分現在のもの、最終結果ではありませんが、過半数は1,822,942票なので反対派の勝利です】
スコットランドで9月18日、英国からの独立を問う住民投票が始まり、投票は同日午後10時(日本時間の19日午前6時)に締め切られ、即日開票されました。
投票はスコットランドにある約2,600ヶ所の投票所で朝の7時(現地時間)から開始され、出勤や通学の前に投票しようとする人たちが行列をつくりました。その後も断続的に投票者が押し掛け、締め切り間際まで投票が続けられました。
尚、投票用紙には「スコットランドは独立国になるべきか」という質問に対して、「はい」か「いいえ」のどちらかを選ぶという、大変シンプルなものでした。
また投票率は多くの地区で80%を超え、一部には、投票率は90%以上との報道もあります。
しかし今後、英国政府にとっては、独立引き留めの為に打ち出した数々の政策を実現する必要があり、より大きな裁量権をスコットランドに与えるとともに多くの財源を確保しなければなりません。他の地域(イングランド内部はもちろん、ウェールズや北部アイルランドなど)とのバランスも難しくなります。
また、この様な綱渡りの事態となったことに対する批判を甘んじて受けることになり、一難去っても難問が山積の状況です。
直前の世論調査でも賛成派と反対派は大接戦を繰り広げ、反対派やや有利と報じられていましたが、その状況のまま結果は独立反対となりました。 浮動票は現状維持に流れたようです。
これでスコットランドが英国から独立することはなくなりましたが‥‥。
-終-
【続報:最終結果】最後に残ったハイランド地区の開票が終了し、全ての開票が終わりました。独立賛成が161万7,989票で得票率にして44.70%、独立反対が200万1,926票で得票率にして55.30%でした。
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