NEWアプローチ「キバリオン」(6)/atn

150121_1すべて流れ出て、流れ込みます。すべてのことに潮の満ち引きがあり、上り下りがあります。あらゆるものに振り子のような揺れがあり、右に揺れた分だけ左に揺れます。「リズム」がそれらを補正するのです

 

 

【第五の原理:リズムの原理】

この原理は、すべてのことに規則的な運動があるという真理を現しています。「極性の原理」で述べた二極間に生じる往復運動、流出と流入、後退と前進、振り子のような揺れや、潮の満ち引きなどの運動です。

宇宙、太陽、世界、人間、動物、精神、エネルギー、物質、すべての物ごとの中に常に作用と反作用があり、前進と後退があり、浮き沈みがあります。

150121_4この原理は世界の創造と破壊、国家の発展と衰退、すべての生命、最終的には人の精神状態にも現れます。それはヘルメス学者が、この原理を理解するうえで最も重要視することです。

ヘルメス学者はこの原理を把握し、普遍的な応用を見いだしました。そして適切な公式と方法を用いることで、自分自身でその作用を克服する手段を発見しました。

彼らは「精神の中和法」を用います。原理を無効にしたり動作を止めることはできませんが、原理をマスターすることによって、ある程度その作用を避けることを彼らは学びました。原理に使われるのではなく、原理を使うことを学んだのです。

file000449463887+1これらの方法がヘルメス哲学の技術を構成します。ヘルメス哲学のマスターたちは、リズムを休止したいとき自分自身を偏極させ、対極に運ぼうとする振り子のリズムを中和させるのです。

ある程度自己で熟達した者は、多かれ少なかれ無意識のうちに行っていることですが、ヘルメス哲学のマスターたちは意識的にこれを行います。意志の力により、振り子のように揺れる人たちには信じられないほどの冷静さと精神的な強さを、彼らは実現しています。

この原理と「極性の原理」はヘルメス学者に詳しく研究され、その影響を中和して活用する方法は「心の錬金術」の重要な部分をなしています。

 

150121_3この原理のポイントは、あらゆることにリズムがあり、それを止めることはできないが、リズムが望ましくない極に向かっているとき、その影響を避けることはできるということです。

ヘルメス哲学のマスターたちは、そのため意識的に自己を「偏極」させる、つまり自分を望ましい極に置くことで、全体を中和させるという方法を発見しました。しかし自己を偏極する「精神の中和法」には熟達が必要です。特別な方法をマスターしなくても、誰にでも使えるシンプルなツールはないでしょうか?

この連載の最初に紹介した「パッションテスト」で使用される「自然ガイドシステム」は、そんなツールのひとつです。作者のジャネットは、「自然は、収縮と拡張という私たちの内的な感覚によって導いてくれる」と説きます。

150121_5このツールでは、拡張した感じがするときは適切な方向に進んでいて、収縮を感じるときは「止まれ、休め」と自然ガイドが教えてくれていると考えます。自然の法則である収縮に抗わず休止し、拡張を感じたら先に進むというシンプルなルールは、リズムの原理にも見事に合致しているのです。

 

次回は第六の原理:原因と結果の原理です。


【パッションテスト&NEWワークショップについて】

大好評の「パッションテスト・ワークショップ」に、「ヘルメス哲学」と「アドラー心理学」をプラス! あなたが望む人生を手に入れ、幸せを引き寄せるために最適なワークショップです。

※次回のパッションテストワークショップは1月28日(水)に開催予定。詳しくはhttp://パッションテスト.com

※カフェやスカイプを用いた個人セッションも随時受け付けています。お気軽にご連絡下さい。

 

 

 
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