ペイトリオッツもシーホークスも互いに譲らず、好ゲームを展開。しかし最後には、後わずかのところでシーホークスが力尽きた。
そしてペイトリオッツQBのブレイディーが、この試合でレジェンド:モンタナを超えた・・・!
アメリカ人の半数近くがテレビ実況(視聴率は40%を上回る)を観ていると云われる全米アメリカンフットボールのNo.1決定戦、NFLスーパーボウル(第49回大会)は2月1日、アリゾナ州グレンデールのフェニックス大学スタジアムで開催され、NFC王者のシーホークスと、AFC覇者のペイトリオッツが対戦した。
試合結果は28対24でペイトリオッツが勝利し、10シーズンぶり4度目の王座に輝いた。
両軍ともに第1Qを無得点で終えた第2Q、ペイトリオッツがQBブレイディーからWRラフェルへのタッチダウン(TD)パスで先制得点を上げると、対するシーホークスはRBリンチのランでTDを奪って追いついた。
その後ペイトリオッツは、再びQBブレイディーがTEグロンコウスキーにTDパスを通すが、その直後にシーホークスはQBウィルソンがわずか残り2秒でWRマシューズへのTDパスを決めて再び追いつき14対14で前半を折り返した。
恒例のハーフタイム・ショーは、今年は(女性歌手)ケイティ・ベリーが担当した。
さて後半は、第3Q最初の攻撃でシーホークスがフィールドゴールで3点を獲得して勝ち越し、更にインターセプトや相手の反則などを得てQBウィルソンがWRゴールドウィンにTDパスを決めて、リードを10点まで広げた。
一方、ペイトリオッツは第4QにQBブレイディーがこの試合3本目のTDパスを決めて追撃を開始、残り2分2秒でWRエデルマンへの逆転TDパスを決めた。
残り1分を切り、シーホークスはゴールラインまで残り1ヤードの地点から攻撃、QBウィルソンが果敢にパスを放ったがインターセプトにあい、連覇の夢は消えた。
本試合の最優秀選手(MVP)には、ペイトリオッツのQBトム・ブレイディーが選ばれ、彼はジョー・モンタナと並び史上最多3回目の受賞となった。
尚、モンタナはサンフランシスコ・フォーティナイナーズやカンザスシティ・チーフスでプレーした史上最高のQBと称されるが、これはスーパーボウル4戦全勝(及びMVP3回)という輝かしい実績に加え、「モンタナマジック」と呼ばれる華麗な逆転勝利を数多く成功させたことによる。
ブレイディーは「精神力の差で勝てたと思う。シアトル(= シーホークス)は素晴らしいチームだった。(彼らはこちらの)オフェンスのミスを果敢に突いてきた。家族やサポートしてくれたチームメート皆の協力で勝ち取ったトロフィーだ。」と述べた。
コーチのビル・ベリチックは「(ペイトリオッツは)勝利に値する最高のチームだった。途中、点差はついていたが心配はしていなかった。選手たちが頑張ったことを誇りに思う。」と語った。
個人的にはモンタナの最盛期を知るだけに、ブレイディーの評価は高過ぎなのではとの感じもするが、あのペイトン・マニングが、未だスーパーボウルのMVPには1回しか選ばれていないことを考えると、つくづくブレイディーも大したもんだな、と思わざる得ない。
-終-
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