【ちょこっとニュ~ス♪】 中国政府、インターネットの利用に実名登録を強制か!? 〈93JKI26〉

中国ネット制限1ダウンロードいよいよ始まった、てな感じですネ。中国のネット規制の更なる強化が。

今後の展開はまだ見えませんが、匿名排除でどのようなネット社会が再構築されるか、その実験が共産党一党独裁の中国で進みます・・・。

 

今回の【ちょこっとニュ~ス♪】は、陸上競技は得意だけど球技が「ちょこっと」苦手なパパ、ちょこっとニュ~ス配信組合員3号のサンちゃんパパがお送りします。

 

中国インターネット情報センター(中国互聯網絡信息中心/CNNIC)が公表した中国のインターネットユーザー数は、2014年末時点で6億4,900万人となり、同国のインターネット普及率は47.9%となりました。

多くの先進国のネット普及率が70%に達していることに比べると、まだまだその普及率は低いともいえますが、最近では利用者の伸びは鈍化しているとも云われています。また「Weibo(微博)」などのミニブログの利用は前年から11%減であり、中国版Twitterの利用は2年連続で減少しているそうです。

 

さてそうした状況の中、米国のウオール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙は、中国政府がインターネット利用時の実名登録を義務づける新たな規制を発表したと伝えました。

これは国益に反するコンテンツの拡散を防止する為とのことであり、中国時間の2015年3月1日より発効するとされています。

中国のインターネット管理・監視機関の国家インターネット情報室(CAC)が2月4日にWebサイトに掲載した声明によると、この規制は、ブログやインスタント・メッセージング・サービス(IMS)、オンラインフォーラム、そしてニュースサイトのコメント欄などの利用者や投稿者などが対象となる、としています。

この新たな規制では、誤解を招く名前や他人を装うユーザー名の使用も禁止され、例えば「People’s Daily(人民日報)」等の国営メディアを騙るもの、「Barack Obama」「Vladimir Putin」等の外国人政治家を名乗るものなどは使用してはならない、としています。

また、中国のインターネット企業は今回の新規制の施行により大きな影響を受けると考えられますが、伝えられるところによると「Weibo(微博)」はこの新たな規制を歓迎しているそうです。

同社は先月(1月)にも有害なアカウントを293件ほど削除したそうであり、IMSサービスの「Weixin(微信)」(WeChat)でも133アカウントが閉鎖されたばかりとのことです。

中国政府は、共産党の権威を失墜させる恐れのある意見やコンテンツを厳しく規制しています。この為に彼(か)の有名な「Great Firewall of China(万里のファイアウォール)」と呼ばれる高性能なインターネット検閲システムを稼働させており、今年(2015年)に入り同システムが更に強化されたとも報じられました。

 

この発表の通りの規制が実施されれば、匿名での発表が出来なくなることで、他者を不当に傷つけたり、無責任でいい加減な発言が制限される反面、自由な意見や主義主張の発表が難しくなる訳で、大いにその後の(中国ネット界の)動向が気になるところです・・・。

-終-

 

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