NEWアプローチ「キバリオン」(7)/atn

150208_1すべての原因に結果があり、すべての結果に原因があります。すべての物事は原理に従って起こります。

偶然とは、認識されていない原理にすぎません。原因には様々なレベルがありますが、何者も原理から逃れることはできません。

 

【第六の原理:原因と結果の原理】

この原理は、「すべての結果に原因がある」という真理を表しています。すべての物事は「単に起こる」のではなく「原理に従って起こる」のであり、偶然など存在しません。原因と結果には様々なレベルがあり、高いレベルが低いレベルを支配しますが、原理から逃れられる者はいません。

150208_2ヘルメスを学ぶ者たちは、通常の原因と結果のレベルをある程度まで超える方法を理解しています。そして彼らは精神を高いレベルまで上昇させることで、結果ではなく原因を作る側になるのです。

多くの人々は環境に流されがちです。自分たちよりも強い他人の意志や欲望、遺伝や暗示などの外部要因によって、チェスの駒のように動かされています。

しかしヘルメス哲学のマスターたちは、精神のレベルを高めることで、彼らを取り巻く環境と同様に自分の気持ち、性格、資質、力を支配し、チェスの駒ではなく、挿し手になります。

150208_3環境や他人の意志によって動かされたり、もてあそばれるのではなく、人生のゲームを楽しむ側になります。原理の道具にされるのではなく、原理を使う側になるのです。マスターたちも高いレベルの原因に従いますが、彼ら自身のレベルを支配しています。

次の一言にヘルメスの知識が集約されています:「読めるものに読ませよ」。


「原因と結果の原理」は、ヘルメスの7つの原理の中でも最もなじみの深い原理かもしれません。多くの自己啓発書や成功哲学が、この原理をベースにしています。

最も有名なのは英国の「謎の哲学者」と呼ばれるジェームズ・アレンが1902年に発表した、世界的な大ベスト・セラー「原因と結果の法則」
です。お読みなった方も多いのではないでしょうか。

150208_6「原因と結果の法則」の原題は「AS A MAN THINKETH(人は思考のまま)」であり、直接ヘルメスの原理をタイトルにしたものではありません。しかしその内容は、原因と結果の原理に見事に合致しています。

第六の原理のポイントは「偶然に起こることは何もない」という点です。

偶然(Chance)という単語を辞書で引くと「事象の因果系列に対して,それに含みえない事象または因果的に予測できない事象が生起すること」(三省堂大辞林)といった意味のことが書かれています。

ヘルメス哲学では「原理」の外、「原因と結果」の外にある「偶然」は存在しないとされます。すべての物事は単に起こるのではなく、原理に従って起きます。

ここで注意すべき点は、「現在の状況はすでにある原因によってもたらされたのだから、変化させることはできない」と考えるのは間違いだということです。


150208_5現在が望ましい状態でないとき、過去の原因を探り当て取り除く試みは、心理療法の重要なアプローチのひとつです。しかし過去にさかのぼって原因を明らかにすることより、もっとシンプルで重要なことがあることをヘルメス哲学は教えています。

すなわち、他人の意志や要求にばかり意識を向けないことです。それは他人の意志や要求を原因とする結果をもたらします。


自分が望む結果をもたらすためには、自分の意志や望む結果の原因となることに意識を向けることが最も大切なのです。ここでも「自分が本当に望むことを明確にする」パッションテストの有効性を確認することができます。

次回はいよいよ最後の原理:ジェンダーの原理です。


【パッションテスト&NEWワークショップについて】

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詳しくはhttp://パッションテスト.com

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