こんなところにも中国人観光客増大の影響が出ている。カシオ計算機は高級腕時計の国内生産を60%ほど増産すると発表したが、訪日外国人、特に中国人の増加を受けて販売が好調な為だそうだ・・・。
カシオの腕時計と言えば『G-SHOCK』が有名だが、それ以外の高級品『OCEANUS(オシアナス)』なども売れているらしい。
カシオ計算機株式会社(以下、カシオ)は、同社の高級腕時計の国内生産を60%ほど増産すると発表、来日外国人による購入の増加を受けて、主力工場の山形カシオ(山形県東根市)で10万円以上の高額商品を生産するラインの能力を、今年8月までに現在の月産10,000本から16,000本に増やすことにした。
同工場では昨年(2014年)の夏にも生産ラインを増設したが、大幅な円安で引き続き輸出も好調であり、更なる増産体制が必要と判断したという。また、ここにきて旧正月(春節)期間に日本を訪れる中国人を中心に販売数量が更に上昇していることも影響しており、果敢に設備投資を実行していくことになった。
山形カシオの工場では、2004年から同社アナログ時計製品のムーブメント(駆動装置)の全量を生産しているが、2012年からは『G-SHOCK』や高級アナログ時計『OCEANUS(オシアナス)』などの組み立てを行っている。
『G-SHOCK』の中でも全地球測位システム(GPS)機能付きの高級モデルが海外でも好調に売れているが、この記事ではカシオのいまひとつの高級腕時計ブランド、『OCEANUS(オシアナス)』について触れてみたい。
『OCEANUS』は昨年(2014年)、ブランド誕生10周年を迎えた。このカシオのウオッチ最上位フラッグシップ(旗艦)シリーズは、最先端のデジタル技術とアナログウォッチならではのエレガントなデザインを融合させるというコンセプトのもと、商品企画されたという。
90年代の大ヒット商品、『G-SHOCK』が持つアメリカンテイストとは異なるヨーロピアンスポーティのイメージを打ち出す戦略の為、既に1989年から欧州地区で販売していた『OCEANUS』のネーミングをブランド全体の名称に採用し、『OCEANUS』が目指す世界観は多機能高級クロノグラフという新たなジャンルの創造にあった。そしてスーツスタイルに合う高級感の溢れるスポーツウォッチが『OCEANUS』だという。
このブルー基調が印象的で美しいアナログウォッチは、多機能でありながら従来モデルよりケースを非常に薄くし、またその重量も大変軽いのが大きな特徴であり、この手の腕時計愛好家の評価でも、オメガやタグホイヤーなどの海外の有名ブランドに伍して決して引けを取らない製品に仕上がっている、と云う。
因みに、カシオの2015年3月期は連結純利益が8年ぶりに過去最高を更新する見通しである。
中期経営計画では、来期2016年3月期には全事業の売上高営業利益率を15%に引き上げるとしているが、好調な時計関連事業は既に今期で20%を超える見通しとされている・・・。
-終-
《スポンサードリンク》