旧客ファンには嬉しいお知らせです。JR西日本がSL「やまぐち」号用の客車を新造することを発表しました。
しかもマイテ49、オハ35、オハ31といった旧型客車の復刻版を製造するそうです!!
JR西日本は3月30日に、新山口~津和野間を運行している蒸気機関車(SL)が牽引する特別列車SL「やまぐち」号で使用する為の客車を5両、新しく製造して2017年9月に投入すると発表しました。
SL「やまぐち」号は、国鉄での蒸気機関車牽引による定期旅客列車の運転が終了した3年半後の1979年8月1日にJR西日本が運転を開始した、動態保存状態のSL(C57-1、C56-160)牽引により運転されている特別列車です。このSL「やまぐち」号以降、全国各地で類似のSL牽引の特別列車が増えました。
さて新造車は、かつてSL全盛期の特急「富士」などで使用されていた豪華展望車のマイテ49をはじめとした、オハ35やオハ31などの3タイプの旧型客車をモデルとします。また旧型客車(旧客)とは、国鉄の客車のうち、スハ43系もしくは10系以前に製造された、編成単位ではなく1両単位で運用される客車の総称です。
しかしこの新たに製造される車両は、一見、旧型のデザインを踏襲していますが、バリアフリーに対応していたり、ベビーカー置き場や温水洗浄機能付きのトイレなども完備した最新の快適設備を持った車両になるといいます。
マイテ形の展望車には、SLの音や煙を体感できるように開放型の展望デッキや開閉窓を設け、またSLを体験・学習が出来るフリースペースなども設置する予定。
また、この車両の製造に併せて、新山口駅など一部の停車駅もレトロ調に改修するそうです。
SL牽引にマッチした客車の新造は、国鉄からJRに移行して以来初めてのことです。鉄道ファン、特に旧客(旧型客車)好きには嬉しくて堪りませんネ。
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