冗談じゃありませんヨ。あの死海の水位が低下して消滅の危機だそうです!!
そして、湖底が浮かび上がったら、あのソドムとゴモラの廃墟が発見されるのでしょうか? それも何んだか、恐ろしいなぁ!!
今回の【ちょこっとニュ~ス♪】は、陸上競技は得意だけど球技が「ちょこっと」苦手なパパ、ちょこっとニュ~ス配信組合員3号のサンちゃんパパがお送りします。
5月1日に時事通信が伝えたところでは、世界で最も低い位置(海抜約△430m)に存在する塩湖であり、観光地としても有名な死海が消滅の危機に瀕しているそうです。そうです、あの何でもが、ぷかぷかと浮かぶ湖が無くなろうとしているのですヨ~。
死海の周辺では年間降水量は50mmから100mmと極端に少なく、気温は夏が32°Cから39°C、冬でも20°Cから23°Cと非常に高いため、湖水の蒸発が水分供給を上回る状態で高い塩分濃度となったとされます。また一般の海水の塩分濃度が約3%であるのに対し、死海の湖水は約30%の塩分濃度を有しています。
イスラエルやヨルダン川西岸地区、そしてヨルダンに囲まれた死海は、北方から流れ込むヨルダン川が主な(事実上唯一の)水源ですが、イスラエルや近隣諸国がヨルダン川から大量に取水していること等が原因で、2050年頃までには干上がると言われてきました。
こうした水位の低下による消滅の懸念に加えて、近年では沿岸にシンクホールと呼ばれる陥没孔が多数出現しており、周辺の住民らは対応策に追われています。このシンクホールは1980年代に初めて発見されましたが、今では約5,000個にも上るとみられています。
イスラエルの地質学者エリ・ラッツ氏によると、「シンクホールは死海の水位低下と関係している」とのことで、死海の水面の低下により地下水が地中の塩の層に触れて塩が溶け出すことで地中に空洞が形成され、その上の地表が何かの切っ掛けで崩れると、巨大な穴が突然発生するというメカニズムのようです。
これらのシンクホールは、人や動物、乗物が落下する危険性だけではなく、様々な経済的損失の原因ともなっています。上記のラッツ氏が在住している死海近郊の町エン・ゲディでは、最大の産業であるナツメヤシ農園の70%以上が閉鎖されました。また、一部の死海沿岸のビーチや道路も、安全上の理由で閉鎖を迫られ、観光客の足が遠退いているそうです。
死海の水位低下を食い止める為に、イスラエルとヨルダンの両国が紅海から水を引く為のパイプライン建設などに合意していますが、上記のラッツ氏などは「全く違う質の水を混ぜれば多くの問題が起きる可能性がある」と、これらの計画に反対しています。
残念ながら現状は、シンクホールの周辺に立入り禁止区域を設定することぐらいしか、特別な対策はない様です。
この死海の問題も、アラル海の場合と同じですね。過剰な取水が巨大な湖を干上がらせてしまうのです。人間が引き起こした行動が地球の環境を蝕み、破壊していくのです!!
-終-
【参考】
世界第2位の塩湖、イランのウルミエ湖も同様に干上がろうとしています。
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