【訃報】『スタンド・バイ・ミー』の歌手、ベン・E・キングが死去!! 〈2370JKI18〉 

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昔、バンドで『スタンド・バイ・ミー』をコピーしたことがある。筆者はストリングスのパートをシンセで担当したのだが、それも今となっては懐かしい想い出だ。

もちろん、スティーブン・キング原作の映画も観たが、映画のタイトルでありテーマ曲でもあったこの曲は、ひょっとして米国よりも日本での方が人気があるのではないだろうか・・・。どちらにしても、ベンのご冥福を祈りたい!!

 

ベン・E・キング(Benjamin Earl King、本名Benjamin Earl Nelson)は、1938年9月28日生まれの米国のR&B・ソウル歌手で、我国では特に「スタンド・バイ・ミー」のヒットで知られている。

4月30日に米国ニュージャージー州の病院で死去したされ、享年は76歳。AP通信によれば死因は老衰のようだ。

 

彼はノースカロライナ州のヘンダーソンで生まれた後、9歳の時にニューヨーク市に引っ越したという。そして中学生の時には仲間たちと共にコーラス・グループを結成する。

彼らは「The Four B’s」といい、地元では評判のドゥーワップ・グループとなった。やがて有名なアポロ・シアターのコンテストで、第2位入賞を果たしたのだった。

ベンは、1958年にはザ・ファイブ・クラウンズのメンバーを経て、リードシンガーとしてドリフターズに加入。「ダンス・ウィズ・ミー」、「ラストダンスは私に」、「ディス・マジック・モーメント」、「アイ・カウント・ザ・ティアーズ」などの数々のヒットを放つ。

1960年にドリフターズを脱退しソロ歌手に転向。1961年にリリースしたソロ最初の曲の「スパニッシュ・ハーレム」がスマッシュ・ヒット、同年には「スタンド・バイ・ミー」がR&Bチャートの第1位、全米ポップチャートのトップ5に入る大ヒットとなった。その後、この曲はスタンダードナンバーとしてジョン・レノンをはじめ多くの歌手にカバーされている。

以後ベンは、1975年にはファンク調のアルバム「スーパーナチュラル・シング」で、R&Bチャート第1位、そして全米ポップチャートでも第5位を獲得するなどの活躍をみせる。

 

1986年にはハリウッドの映画監督ロブ・ライナーが、ベンの楽曲からインスピレーションを受けて、自身の長編映画のタイトルを『スタンド・バイ・ミー』とし、同名のこの曲を主題歌に選んだ。

その結果、「スタンド・バイ・ミー」はシングルとして再発され、全米チャートトップ10まで上昇し、イギリスでは1位を獲得したのだった。

今年(2015年)3月には、米国議会図書館が「20世紀に最も放送された曲の一つ」として、保存対象のリストに加えたとのことだ。

 

またベン・E.キングは、慈善家でもあった。スタンド・バイ・ミー財団という慈善団体を設立して、年1回開催のセレブリティ・ゴルフトーナメントを後援したりして、精力的に募金活動などを行っていた。

我国にも頻繁に来日しては、「日本は第二の故郷」とまで語っていた。東日本大震災のあった2011年の秋には来日公演の他に、日本向けに独自アルバムを発売し、坂本九の「上を向いて歩こう」を日本語でカバーして震災被害者の応援ソングとした。

 

↓『BEN E.KING – STAND. BY.ME』より   提供:Cris Mate

 

映画『スタンド・バイ・ミー』は、1986年公開の米国映画。原作はモダン・ホラーの大作家、スティーヴン・キングの短編。原題は『恐怖の四季』の中に収められた、秋の物語「THE BODY(死体)」である。監督はロブ・ライナーで、本作以外では『恋人たちの予感』などのヒット作がある。

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そのストーリーは、1950年代末のオレゴン州の小さな田舎町キャッスルロックに住む、それぞれ心に傷を持った4人の少年たちが、好奇心から線路づたいに「死体探し」の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いている。

後に『24 -TWENTY FOUR-』の主人公ジャック・バウアー役 で人気を得たキーファー・サザーランドが、不良グループのリーダー格エース・メリルを演じて注目されたが、何と言っても主人公4少年のひとり、クリストファー・チェンバーズ役のリヴァー・フェニックスの出世作であり、彼はこの作品で一躍、スターダムに躍り出たといえる。しかし彼は、1993年に麻薬の過剰摂取が原因の心不全で、わずか23歳で死亡した。(ちなみにリヴァー・フェニックスは、上記の動画の中でテレキャスを弾いている少年だ)

 

冒頭に書いたように、バンドでこの曲を練習していた時のことを思い出すね。実は、友達があのギロだけのためにゲスト参加してくれたんだけど、結構、タイムキープが難しんだ。

そう云えば、ウチの嫁ハンなんかは未だに故リバー・フェニックスの大ファンで、時々、この映画のDVDを取り出しては、こそこそと観ているなぁ。とにかく、誰もがこの曲を聴くと、何らかの想い出に浸るみたいだね・・・。

-終-

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