1,000円のコンピューター、どんなもんかちょっと気になりませんか? 何に使えるかはあなた次第といったところ。PCやIT機器いじりが好きな人には、格好のマテリアルでしょう。
クラウドファンディングによる資金調達が可能なサイト「KICKSTARTER」において、アメリカのベンチャー企業 Next Thing Co.が9ドル(約1,000円)という安価な超小型コンピューター、「C.H.I.P.」を発表しました。
「C.H.I.P.」は40mm×60mmのボード上に、1GHz動作のARM互換プロセッサSoC(中国Allwinner Technology製)を装着、512MバイトRAM(DDR3)、4Gバイトの記憶媒体(NANDフラッシュメモリ)を搭載して、USBポートとHDMI&VGA出力アダプタ用ポートに加え、Realtek製の無線LAN&Bluetoothチップなども装着して無線LANやBluetooth通信に対応する機能も備えています。
また「C.H.I.P.」にVGAアダプタを加えると19ドル、HDMIアダプタを追加すると24ドルになります。また49ドルで「C.H.I.P.」を搭載したハンドヘルドコンピューターの「Pocket C.H.I.P.」の販売も予定しているそうです。
1,000円でこれほどの本格的なスペックを有していることは驚きですが、資金集めは順調に進み、既に目標額を大きく上回る金額を調達した大成功プロジェクトとなっており、今月(5月)11日の時点で、募集期限を26日も残して62万ドルを超える資金を集めています。「C.H.I.P.」の製品出荷は来年5月以降とされていますが、予定を上回る獲得資金を活用して順調に事業化が開始されるのではないでしょうか。
現実には、販売数量が増えないと減価割れしてしまうのではとの危惧もありますが、 Next Thing Co.によるとARM互換チップメーカーのAllwinnerの全面バックアップにより実現した値付けのようです。
ディスプレイやキーボード、そしてマウスなどを用意して、LinuxベースのPCとしてごく普通の利用は問題なく可能でしょうが、これだけ安価ですと、アイデア次第で他の活用方法もいろいろ考えられ、様々な開発行為に応用出来ると期待されます。
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