マイナンバーはD51 296 第1回〈17/38TFU03〉

ニュースで話題の共通番号「マイナンバー制度」。社会保障と税の一体化などといわれ、「画期的だ!」「いや、情報管理が危険すぎる!」などと揉めています。年金番号の漏えいもあったり、安保法案で国会が揺れていたりと、本当に導入できるの?という状態でもあります。大丈夫でしょうか?

しかし、鉄道マニア(特に模型工作をする人々)が「マイナンバー」と聞くと、特定号機を思いうかべます。鉄道模型は数々あれど、世界に一台だけの自分だけの作品。今回は私のマイナンバーの中から「D51 296号機」を紹介します。手を加えた点などもお伝えしたいので、3回ほどに分けてお伝えします。

府中のD51 001
赤ナンバーで保存されている府中のD51

初回の今回は、実機の説明から。D51 296はいわゆる「デゴイチ」の仲間で、1939年10月に川崎重工の兵庫工場で製造されました。まず新潟局配属されたあと、秋田にすぐ転属となり、
1943年10月:坂町
1946年2月:直江津
1967年11月:長岡
1969年8月:新鶴見
1970年10月:青森
戦前から活躍し、主に貨物を中心に各地を走り、1972年に廃車となりました。現在は東京都府中市の「郷土の森」公園に静態保存されています。

D51としては標準的なスタイルで、特徴はあまりないのですが、ローレル賞の家から比較的近くもあり、何度か訪れているうちに制作意欲がムラムラと湧き上がり、2013年に制作した車両です。

細かい部分の説明を、マニアでない人にもわかるように伝えます。まずベースとなる車両はKATOという国産模型メーカーのHOスケール(実物の80分の1)です。車体はプラスチック製なので、加工がしやすく、初心者にはお勧めです。現在は入手困難な車両なので、ヤフオクで中古品を探し回り、7000円と言う破格の値段で落札しました。

府中のD51 082
屋根付きで保存状態は良い方です

ただし、連結器部分は破損(どうやら前の持ち主が重連に改造しようとして、連結器周辺の削り取った模様)、モーターは通電するのですが動輪が動きません。デフという除煙板のステーも折れていて、瞬間接着剤の跡も残り、ごみ箱にポイ!という程度の車両でした。モーターの交換も考えましたが、思いきって静態保存機にしてしまいました。走らせずに、公園保存機のように飾って楽しむことにしました。その代わり、ゲージ幅を80分の1である16.5ミリから、13ミリに変えました。こうすると、車体と車輪の幅が合って、きれいに見えるのです。
最初の作業は、車体を分解しました。特にキャブ(運転室)がガッチリくっついていて、はずすのに慎重を要しました。炭水車もバラバラにし、次に動輪や車輪をはずして13ミリのシャーシに乗せ換えました。とりあえず初回はここまで。これだけでも土日をつぶしました。しかし、お楽しみはこれから。次回は細かいパーツを説明付きでお見せします。ライトも点灯させようかな?などと空想は広がる一方です。

と、ここで、作品をチラッとお見せします。車体を横から見た様子。いかがでしょうか?
汚し具合もそれらしく、手を加えてあるんです。こだわりのパーツも満載しています。実物と比較しながら機能なども含めてお見せしたいと思います。
次回も、お楽しみにしてください。

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現役当時を意識して仕上げてみました

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