また、王妃の母など王族に連なる女性や高官の妻にも爵位とそれに対応した品階が与えられました。彼女らも、外命婦(ウェミョンブ:외명부)に属しました。
■正一品の女性たち:王妃の母の爵位は府夫人(プブイン:부부인)、大君の妻や正一品の王族の妻なども府夫人、正一品の品階を持つ人物の妻などの爵位は貞敬(チョンギョン)夫人
■従一品の女性たち:王の乳母などの爵位は奉保夫人、王子の妻や従一品の王族の妻などは郡夫人、従一品の人物の妻などは貞敬夫人
■正二品の女性たち:正二品の王族の妻などの爵位は県夫人、正二品の人物の妻などは貞(チョン)夫人
■従二品の女性たち:上記と同様の類別・基準で県夫人や貞夫人
■正三品堂上の女性たち:上記と同様の類別・基準で慎夫人 、淑(スク)夫人
■正三品堂下の女性たち:上記と同様の類別・基準で慎人、慎人
■従三品の女性たち:上記と同様の類別・基準で慎人、慎人
■正四品の女性たち:上記と同様の類別・基準で恵人、令人
■従四品の女性たち:上記と同様の類別・基準で恵人、令人
■正五品の女性たち:上記と同様の類別・基準で温人、恭人
■従五品の女性たち:上記と同様の類別・基準で温人、恭人
■正六品の女性たち:上記と同様の類別・基準で順人、宜人
■従六品の女性たち:従六品の人物の妻などの爵位は宜人
■正七品の女性たち:上記と同様の類別・基準で安人
■従七品の女性たち:上記と同様の類別・基準で安人
■正八品の女性たち:上記と同様の類別・基準で端人
■従八品の女性たち:上記と同様の類別・基準で端人
■正九品の女性たち:上記と同様の類別・基準で孺人
■従九品の女性たち:上記と同様の類別・基準で孺人
尚、この様な身分の高い女性には“媽媽(マーマ、마마)”という敬称が使われる事が多かったとされます。呼びかける時などには、この“媽媽”を後に付けて「○○媽媽」と呼びました。
さて、王族以外で宮中にいる女性は側室も女官も全員が内命婦(ネミョンブ:내명부)に属し、内命婦の長は王妃(中殿)が務めていました。正一品から従四品までが王の側室、正五品から従九品が宮女(クンニョ、女官の事)です。即ち従四品と正五品の間には、王の側室と一般の女官という厳格な境界線がありました。
そして王宮または後宮(フグン:후궁)とは、王妃を除く王の側室たちのこと。側室の称号は最高位で正一品の嬪(ピン:빈)から、従四品の淑媛(スグォン:숙원)まで八つあります。そして嬪は、嬪の前に漢字一字を付ける事が出来ました。嬪以下の側室の名称と品階は以下の通りです。
■正一品の側室:嬪(ピン:빈)
■従一品の側室:貴人(クィイン、またはキイン:귀인)
■正二品の側室:昭儀(ソイ、またはソゥイ:소의)
■従二品の側室:淑儀(スギ:숙의)
■正三品の側室:昭容(ソヨン:소용)
■従三品の側室:淑容(スギョン:숙용)
■正四品の側室:昭媛(ソウォン:소원)
■従四品の側室:淑媛(スグォン:숙원)
同じく内命婦の世子宮には、世子の正妻である世子嬪(嬪宮)のもとに、
■従二品の側室:良娣(ヤンジェ:양제)
■従三品の側室:良媛(ヤンウォン:양원)
■従四品の側室:承徽(スンフィ:승휘)
■従五品の側室:昭訓(ソフン:소훈)
がいました。
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