いよいよ、新作映画『ブレードランナー 2049』の世界初となる予告編が公開されました。かつての名作SF映画『ブレードランナー』が大好きだった私は、この続編の製作発表以来、待望久しくて、こうして現実の映像を観ると、来年2017年11月の本作公開が待ちきれません!!
『ブレードランナー (Blade Runner)2049』について
映画『ブレードランナー (Blade Runner)2049』は、名匠リドリー・スコットが監督した前作の『ブレードランナー』から30年後の2049年を舞台とした作品です。新人捜査官(ブレードランナー)“K”が、30年前の事件の真相を解明していくというストーリーで、“K”にはライアン・ゴズリング、その他には
また監督は、『プリズナーズ』(2013年)や『複製された男』(2013年)、『メッセージ』(2016年製作、日本での公開は2017年5月の予定)などのドゥニ・ビルヌーブが務めます。リドリー・スコットと前作で脚本を担当したハンプトン・ファンチャーや今作から加わったマイケル・グリーンらが脚本を担当しました。尚、配給元はSony Picturesで米国での封切りは2017年10月6日の予定です。
↓タイトル決定時に公開されたコンセプトアートです。オリジナルの近未来アジアン・テイストのイメージは継承されている様ですネ。 出典:http://www.cinra.net/
公開された予告編(トレーラー)について
今回、公式YouTubeチャンネルで公開された初トレーラーには、今作主演の新人捜査官役のライアン・ゴスリングと共に前作主人公リック・デッカードを演じた名優ハリソン・フォードが登場します。前作の30年後を描きながら、あの懐かしい独特の世界観も感じさせてくれます。
この約1分半の予告編の内容は、冒頭で薄暗く蒸気が漂う街の中を走行する1台の大型車両(コンセプトアートでは道路を浮上して走る、雪を解かすスノーブロワーだったが・・・)が描かれ、「レプリカントは単なるマシンだ。脅威にもなるが・・・無抵抗ならば問題ない」というオリジナル版に登場するデッカードのセリフから幕が開けます。そして突如として砂漠の中を歩くひとりの男。彼はたぶんゴズリング扮する新人捜査官(ブレードランナー)“K”なのですが、やがて廃墟の果ての謎の古めかしいが豪奢な建物に入るに彼に対して、「俺は有能だった。お前よりもな」と言いながら銃を向けるデッカードの姿が映し出されます。最後には雨に濡れたネオンが輝く街を歩く“K”の様子などが映し出されます・・・。
↓『BLADE RUNNER 2049 Official Teaser Trailer (2017) Ryan Gosling, Harrison Ford Sci-Fi Movie HD』より 提供:JoBlo Movie Trailers
↓『Blade Runner 2049 Announcement』より 提供:Warner Bros. Pictures
前作映画について
前作の映画『ブレードランナー (Blade Runner)』は1982年公開のアメリカ映画で、フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (Do androids dream of electric sheep?)』を原作としています。
出演者は、主演のリック・デッカードを演じたハリソン・フォードや反逆レプリカントのリーダー役のルトガー・ハウアー、本作のヒロインであるレイチェル役のショーン・ヤング、女性レプリカントのプリスを演じて注目を集めたダリル・ハンナなど。またリドリー・スコットがメガホンを取り、あの印象的な音楽はヴァンゲリスが担当、更にデザイン全般を担ったシド・ミードが創り出した世界観は強烈でした。
そしてこの映画は、独特の暗く愁いを含んだ、そして猥雑な感じを持ったアジア世界的な近未来社会のイメージが、1980年代に世界のSF界で一世を風靡した“サイバーパンク”の流行と合致して、その後の映画やアニメ・小説・マンガ、ゲーム等の様々なメディアやサブ・カルチャーに大きな影響を与えたことで、20世紀SF映画の金字塔的な作品と評される様になりました。また公開当時、この映画を観た筆者の想い出には、日本語が背景での会話や看板などに使われていたのを良く覚えています・・・。
↓『Blade Runner 30th Anniversary Trailer』より 提供:Warner Bros. Home Entertainment
原作小説について
原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 』は、フィリップ・キンドレッド・ディック(Philip Kindred Dick)が1968年に発表したローカス賞受賞の名作SF小説。
その物語は第三次世界大戦後の近未来、サンフランシスコの町を舞台に、火星から逃亡してきた8体のアンドロイド(人造人間)を見つけ出しては処分(破壊)していく賞金稼ぎのリック・デッカードを描くもの。しかし彼は、人間らしい人造人間と出会う内に次第に人間と人造人間の区別を次第に付けられなくなっていきます。人間とはいったい何か? 生物である人間と人工知能の違いは何なのか? ・・・つまり「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 という根源的な問いが読者に求められる作品です・・・。
原作者について
SF作家フィリップ・K・ディック(に関しては、Kijidasu! の順之介氏の記事 『SFマガジンが「PKD総選挙」を実施 推しメン(作品)への投票を呼び掛け!!』で詳しく述べられてますので、参考にして下さい。
今から、来年の公開が楽しみです。また今後続々と発表される続編トレーラーにも期待がつのります!!
-終-
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