(2014年)4日1日、京都府の沖合の日本海をイルカの大群が泳いでいるのを海上保安庁のヘリコプターが発見した。イルカの群れはおよそ500頭に上り、北方に向け時速20キロ程度で海上を飛び跳ねながら泳いでいたという。
ここ最近、日本海で頻繁に深海魚やダイオウイカなどが捕獲され、大地震の前兆ではないかと心配されている・・・。
京都府舞鶴市の第8管区海上保安本部によると、1日午前11時ごろ、京都府京丹後市の経ヶ岬の北西およそ18キロの海上で、パトロールしていた海上保安庁のヘリコプターがカマイルカの大群を発見したと発表した。
イルカの群れはおよそ500頭の集団で、北に向かって時速20キロ程度でゆっくり泳いでいたということだ。
同本部によると、数頭のイルカの群れを見つけることはあるものの、これほど多くのイルカが群れをなしているのを確認するのは大変珍しいということだが、この現象は何を意味するのだろうか?
ここ最近、日本海で多くの深海魚が捕獲されている。「リュウグウノツカイ(竜宮の遣い)」や「サケガシラ」といった魚が日本海沿岸の各地に現れているのだ。日本では昔から、深海魚が多く捕獲された時は「大きな地震の前兆では?」と恐れられてきた。特に「リュウグウノツカイ」は、地震の前に姿をあらわすとされている。また「サケガシラ」は地震魚とも呼ばれている。
同じように深海に生息し、NHKのドキュメンタリー番組でいっきに知名度をあげた「ダイオウイカ」も、同様に日本海に出没し、ここ数ヶ月で数匹が捕獲されている。
地球温暖化の影響で海流に異変が起きていることにより、深海域での海水温と潮の流れの変化が引き起こされているとの説もあるが、大地震発生の前には、深海魚が普段姿を現さない浅い海面に出没するという現象も、たしかに確認されている。
色々な自然界の生物が、大地震の前に異常な行動を取ることはよく知られているが、果たしてこの海洋生物たちの行動は何を意味しているのだろうか・・・?
-終-
(掲載の写真は発見されたイルカの大群とは関係ありません)
《広告》