【話題のTV番組】NHK チコちゃんに叱られる! 〈22JKI23〉

最近、私が一番お気に入りのTV番組は、既に人気急上昇中の『チコちゃんに叱られる!』です。ファミリー向けのクイズバラエティー番組なんですが、特に出題者役の少女・チコちゃんの姿や表情の変化、そしてそのお喋りの内容がネット上でも大変な話題となっているのです!!

 

『チコちゃんに叱られる!Don’t sleep through life!』は、NHK 総合テレビで今クール(2018年4月~)放送中のクイズバラエティー番組です。

昨年(2017年)に単発番組(合計3回、2017年3月・8月・12月に特番として放映)での放送が行われ、本年(2018年)4月13日から毎週金曜日の19:57~20:42(一部地域除く)及び、翌日の土曜日 8:15~9:00(再放送、全国)にレギュラー放送が始まりました。

【放送スケジュール】
2018年4月13日(金)より総合テレビ
毎週金曜(午後7:57~8:42) ※一部地域除く
毎週土曜(午前8:15~9:00)

【MC出演者】(ゲスト回答者は毎回変更)
岡村隆史さん、チコちゃん(声:木村祐一さん)、塚原愛(NHK)アナウンサー

【語り・ナレーション】
森田美由紀(NHK)アナウンサー

【その他】
キョエちゃん(視聴者からのお便りを紹介するコーナーに出てくる江戸川沿いに住むカラス。視聴者から寄せられたお便りを咥えていて「バカー!」と鳴く)

【プロデューサー】
水高満さん(1991年NHKに入局。代表作に『英語でしゃべらナイト』・『探検バクモン!』など、最近では『人名探求バラエティ 日本人のお名前!』が人気)、小松純也さん(元フジテレビ、現在は共同テレビ所属。代表作には『ダウンタウンのごっつええ感じ』・『笑う犬 ~』・『トリビアの泉』・『SMAP×SMAP』・『笑っていいとも!』など多数)

 

この番組の大まかな流れは、問題毎に最初にチコちゃんが大人たちの回答者リーダー役の岡村さんに「ねぇ、ねぇ、オカムラー」・「○○って、知ってる?」・「この中で一番✕✕な大人は誰?」などと尋ねた後に、指名された解答者が質問に正解出来ない場合はチコちゃんから(後述の様に)大いに叱られ後にチコちゃんが正しい答えを述べて、更に専門家の説明やイメージ映像などを交えた解説が流されるというのが各問の内容になっています。

ちなみにチコちゃんは、解答者が正しい回答をしてしまうと「つまんねー奴だなぁ」と悪態をつきますが、またそれが正解に近い場合も中途半端な表情を見せながら「やりにくいなー」とガックリ。

更に、サブタイトルの「Don’t sleep through life!」は「ボーッと生きてんじゃねえよ!」の英訳であり、番組セットにも「CHICO SCOLD!」の言葉が書かれた額が飾られています。そして前述の通り、クイズの回答に出演者が答えられないと、出題者のチコちゃんから大きな声と(顔を真っ赤にした)仕草でボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られるのがお決まりのオチとなっています。

そして番組の最後は、チコちゃんが「それじゃチコは○○したいので帰りまーす」とスタジオから立ち去って行き終りとなります。

 

さて出題者のチコちゃんはかなり毒舌な関西弁を話しますが、この特徴あるチコちゃんの声を担当しているのは誰なのでしょうか?

放送中の声はボイスチェンジャーで加工されている為、番組を観ていても誰が話しているのかは分かりません。しかし番組終了時のテロップに「チコちゃん:木村祐一」と流れていて、声優として吉本興行のお笑いタレント「キム兄」こと木村祐一さんが声の担当であることが判明します。

なるほど納得、だから同じ芸能事務所の後輩であるナイナイ岡村さんとの掛け合いが絶妙となる訳ですが、番組内でのやり取りは全部アドリブで、ゲストの皆さんの回答部分も含めてかなりアバウトな演出だそうです。

またNHKによると、木村さんが声を務めるこのチコちゃんの設定は、“東京の高級住宅街である白金に住む(自称:チコガネーゼ)丸目で丸顔、おかっぱ頭の5歳の女の子で、なぜか東京出身にも関わらず関西弁で喋る。大変な毒舌で大人を小馬鹿にする様な生意気な性格だが、好奇心旺盛で何でも知っており、解説映像に登場する専門家たちも皆「チコちゃんは何でも知っているね」などとその博識ぶりを褒めている。好きな食べ物は、荒引きウィンナーに(厚岸の)牡蠣、バター醤油炒めのこんにゃく、好みのタイプは横浜ベイスターズの筒香選手となっています。

こうしたチコちゃんの姓・本名は未だに不明ですが、番組内での実際の(巨大な頭部を含めた)身長は170cm近く、そのスタイルはなんと2.5頭身。キャラ・性格はため口で毒舌ですが正直な面もあり、たまに妙にカワイイ時があって「ちびまる子ちゃん」や「じゃりん子チエ」などの、どこか昭和の香りがする懐かしい感じの子供なのです。

 

更にチコちゃんの身体(首から下、但し首は事実上ない-笑-)は番組の中では着ぐるみ姿として登場しますが、彼女の顔面は口や目を閉じたり開いたりは勿論のこと、顔色が真っ赤になり頭も大きくなったりと色々に変化するのですが、これはいったいどうなっているのでしょうか?

実はチコちゃんの頭部・顔面はCG加工によるものだそうで、その多彩な表情はNHKが誇る高度なCG技術によって多種多様に変化、この顔の表現技法がCG専門家の間でも高い評価を受けており、当然ながら多くの視聴者からも大変好評で、木村さんの関西弁・毒舌ぶりと相俟って番組の見どころの一つとなっているのです。

またCG以外では、ロケ等の取材先で使用されるハンドパペットタイプの“出張用チコちゃん”も登場しています。

但し特番初回の頃のチコちゃんとは、その後の面相が変わっていますが、これには権利の関係で変更されたとの噂もあったりします‥‥。

ところで、スタジオでのチコちゃんの着ぐるみの中はどんなことになっているのでしょうか? 誰か専門の人(スーツアクターと云います)が担当しているのでしょうが、時に小憎たらしく、時に愛くるしく、その演技はなかなかのレベルです。

残念ながら今のところはその存在は非公開ですが、声の主である木村さん自身が中に入っているのかなとも思えるほど、チコちゃんの動きと木村さんの声・お喋りが絶妙にシンクロしていて、チコちゃんの中の人は相当に経験豊富で力量の高いスーツアクターだと思われます。

こうした単なる着ぐるみでもCG作成100%でもないチコちゃんの、リアルとヴァーチャルの融合が『チコちゃんに叱られる!』の成功の要因なのでしょう。

 

正直なところ、雑学クイズの中身にはそれほどの新鮮味はありませんが、CGチコちゃんの表情豊かな顔と着ぐるみチコちゃんのカワイイ動き、そして声優・木村祐一さんの声・お喋りと岡村隆史さん他の出演者との軽妙な絡みが相乗効果を発揮、斬新で楽しい雑学クイズ番組となりました。森田美由紀アナウンサーの辛辣なコメントも新鮮、久々に毎回が愉しみな番組です!!

-終-

【番外】インタビューに答えた岡村隆史さんの言葉、「ゆくゆくは、チコちゃんの映画化なんかもあるかもわかりませんからね!『ゴジラ対チコちゃん』みたいな。チコちゃんのこれからの活躍も期待したいですね!」

【番外-2】チコちゃんは、3月31日の東京ガールズコレクション(TGC)に、NHK 朝の連続テレビ小説『半分、青い。』のメンバーと一緒にシークレットゲストとして出演しました。

 

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