【大好き都市伝説】 怖い歌 オンパレード!! その2 〈248JKI07〉

夕焼け12978280この記事は、あくまでも都市伝説を紹介したものだから、真偽の程は明らかではないことを断っておく・・・。

また童謡の場合は、作詞・作曲の年代が比較的新しい為、権利の保護の観点から直接歌詞を掲載できないものもあることを、ご了解願いたい。

では、怖い歌 オンパレード!! の続編を始めよう。

【大好き都市伝説】 怖い歌 オンパレード!! その1 ・・・はこちらから

 

子供の頃、何気なく歌っていた童謡。しかし、その童謡には、本当は怖い意味が隠されていることをご存知だろうか?

今回は、年代の古い童歌(わらべうた)に引き続き、近代(明治期以降)に作られた童謡に隠された本当の意味を調べて、紹介していくこととする。

赤い靴

赤い靴(くつ) はいてた 女の子

異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった

横浜の 埠頭(はとば)から 汽船(ふね)に乗って

異人さんに つれられて 行っちゃった

今では 青い目に なっちゃって

異人さんの お国に いるんだろう

赤い靴 見るたび 考える

異人さんに 逢(あ)うたび 考える

1922年(大正11年)に、野口雨情の作詞、本居長世の作曲で発表された童謡である。

この歌にも何種類かの解釈があるようだが、最もオーソドックスな物語は、外国人(異人さん)に拉致される(連れ去られる)女の子を描いているというもの。貧しい女子を悪徳外国人がさらって売り飛ばす歌だそうだ。赤い靴を履かせたところが、なお怪しい。また、もはや定番ともいえる遊郭や遊女を歌ったものだ、という説もある・・・。

実際にはこんな説がある。日本人の孤児の女の子(岩崎かよの娘、きみ)が、米国の宣教師夫妻(ヒュエット夫妻)の養女となり(さらわれた訳ではない)、新しい両親とともに渡米するはずだったが、直前に結核となり、麻布の鳥居坂教会の孤児院に預けられたまま亡くなった。実の母親かよ(社会主義者の鈴木志郎と再婚)はそれを知らず、自分が死ぬまで娘は元気にアメリカで暮らしていると思っていた、という哀しい話だ。これを雨情が聞き知り歌にしたというもの。

この説は、作家の菊池寛がTVのドキュメンタリー番組とノンフィクション小説『赤い靴はいてた女の子』で発表した定説といわれるものだ。後に阿井渉介という人により菊池の説は捏造とされたが、結論は出ていない。

また永六輔は、雨情の孫の野口不二子から聞いた話として、「『赤い靴』の赤は実はソ連のことで、「そのソ連、社会主義がどこかへいっちゃった」と雨情は謳っているのだが、治安維持法による検閲を逃れるため隠喩を用いたのだ」と紹介したが、野口不二子はこの話を否定している。

これらの一連の説は、雨情が社会主義詩人として出発していたことを知らないと理解しづらいだろう。

 

ちょうちょう

ちょうちょう ちょうちょう 菜の葉にとまれ

菜の葉にあいたら 桜にとまれ

桜の花の 花から花へ

とまれよ遊べ 遊べよとまれ

ドイツの古い童謡「Hänschen klein」(邦訳/幼いハンス)という曲が原曲とされている。元歌の歌詞も、少年の旅立や苦難との遭遇、そして大人へと成長した後の母親との再会などを歌っているという。

野村秋足が歌詞を付け、1881年に文部省が発行した『小学唱歌集』に「蝶々」の表題で掲載された。

蝶は浮気グセのある男のたとえ、花は遊郭の女であり、遊郭に入りびたりの夫をもつ妻が、自分の子どもに「あなたの父親はこんな人なのよ」と訴えた歌だそうだ。あまりにもベタな感じは否めないが、都市伝説的思考で解釈する場合の妥当性は高い。

ちなみに、この曲は1947年にGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の命令で改作されている。元々の歌詞にあった「栄ゆる御代に」という部分が皇室賛美とされ変更されたという。

七つの子

烏(からす) なぜ啼くの

烏は山に 可愛い七つの 子があるからよ

可愛 可愛と 烏は啼くの

可愛 可愛と 啼くんだよ

山の古巣へ 行つて見て御覧

丸い眼をした いい子だよ

七つの子(ななつのこ)は、野口雨情が作詞、本居長世が作曲した歌であるが、作詞者が自身の子供(夭折した長女 or 7歳の息子?)のことを想って作詞をしたという説が有力。

また、不吉な鳥というイメージが強い烏(からす)だが、その烏の子が何を意味しているのだろうか? 七つの子が7歳の子なのか7羽なのかについては、いまだに議論が続いている。現実には、烏は7羽も一度には子を育てない。また7歳にもなると、既に立派な大人だ。 この点、日本語では古来より七を「たくさん」という意味で使っていたこともあり、具体的な数値でない可能性も当然ある。

また、烏(からす)が炭坑労働者を意味しているという説もあり、炭鉱労働の危険と過酷さを表しているという説もある。

野口雨情の作った童謡には、都市伝説の対象となるものが多く、彼はお騒がせ詩人・作詞家であると言わざる得ない。

指きりげんまん

ゆびきり げんまん

うそついたら はりせんぼんのます

ゆびきった

これまた遊郭の世界を歌ったもの。遊郭の遊女が、馴染みの客に普遍の愛を誓う証として小指を切断して贈ったことに由来し、この行為を「指切り」という。このしきたりが約束を厳守するという意味に変化して庶民にも広まり、特に子供たちが互いに約束をするときに指切りの真似事をするようになったという。

また「げんまん」とは「拳万」のことで、握り拳(こぶし)で1万回殴ることだそうだ。「はりせんぼん」は普通に針千本である。

てるてる坊主

この歌は日本の童謡で、作曲が中山晋平、浅原六朗(鏡村)の作詞のみが著作権保護期間中だ(2013年現在)。

てるてる坊主は中国の伝説上の人物「晴娘(晴天娃娃)」をモチーフにしていると言われており、雨乞いをする祈祷師という。

歌詞の中では、成功すれば金の鈴や甘いお酒でもてなされるが、失敗すると首を刎ねられてしまうという怖い歌だ。だいたい軒下に首つり状態で吊るされている、てるてる坊主自体が改めて考えてみると恐ろしい・・・。但し、「首をちょん切る」云々は、元々は「雨なら共に泣こう」という歌詞だったというが、どうして残酷で過激なものに変化したのだろう・・・。

雀の学校

チイチイパッパ チイパッパ

雀の学校の先生は

むちを振り振り チイパッパ

生徒の雀は輪になって

お口をそろえて チイパッパ

まだまだいけない チイパッパ

も一度一緒に チイパッパ

チイチイパッパ チイパッパ

清水かつらが作詞、弘田龍太郎が作曲し1922年(大正11年)に発表された童謡だが、鞭を振り回す先生が怖い。どちらにしても童謡にはそぐわない歌詞だ。いろいろな説があるが、最も有力な説は国粋主義や軍国教育を暗に批判した歌だということ。逆に挙国一致で国防を推し進めよう、という歌だという解釈もあるが・・・。

サッちゃんはね

都市伝説的には、この歌は既に死んでいる女の子のことを歌ったものということになる。しかし作詞者の阪田寛夫によると、モデルは阪田の友人である作家の阿川弘之の娘の阿川佐和子であったそうだ。ところが後に、実は佐和子ではなく「幼馴染の少し影のある少女“さちこ”が転園したときの思い出」をもとに作詞したと発言したという。また作曲は大中恩である。

TV番組等で、この歌は電車ではねられて死んでしまった女の子を題材にしたもので、失った足を取り返しにくるという怖ーいバリバリの都市伝説が紹介されていた・・・。 尚、作詞、作曲ともに著作権保護期間中である。

赤とんぼ

夕やけ小やけの 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か

山の畑の 桑の実を
小篭に摘んだは まぼろしか

十五で姐やは 嫁に行き
お里のたよりも 絶えはてた

夕やけ小やけの 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先

三木露風の作詞、山田耕筰の作曲による、日本の代表的な童謡である。

これまた都市伝説的には、人身売買の歌だということになる。実際には作詞者の三木露風の個人的な体験に基づく歌であり、自身の母親や姉のことを描いているという説もある。

またこの歌は反戦歌であり、赤とんぼとは零戦のことだとの説もあるが、それは間違い。赤とんぼと呼ばれていたのは、九三式や九五式の練習機だ。楽曲の成立年代を考えても、零戦の空中戦を描いた反戦歌とは到底思えない。

めだかの学校

めだかの学校は 川のなか
そっと覗いて みてごらん
そっと覗いて みてごらん
みんなで おゆうぎ しているよ

めだかの学校の メダカたち
だれが生徒か 先生か
だれが生徒か 先生か
みんなで げんきに あそんでる

めだかの学校は うれしそう
みずに ながれて つーいつい
みずに ながれて つーいつい 
みんなが そろって つーいつい

作詞が茶木滋、作曲が中田喜直の童謡である。 三途の川で遊ぶ、亡くなった子どもたちの様子を歌ったものだという都市伝説がある。

そっと(三途の)川底を覗いてみると、楽しそうにお遊戯をしている子ども(霊)たちが「おいでおいで」と誘う、というゾッとするような歌になっているが、都市伝説の世界ではなんでもありだからネ。

シャボン

シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こわれて消えた

シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
産まれてすぐに こわれて消えた

風、風、吹くな シャボン玉飛ばそ

作曲は中山晋平で、またまた出ました作詞は野口雨情。雨情が旅行中に幼くして亡くなった娘のことを作詞したという説が有力。雨情が、娘の訃報に接し、我が子の儚(はかな)い命をシャボン玉(魂)になぞらえて歌ったものだとか。子を亡くした親の切ない想いが込められた名曲という。但し、現在では娘への鎮魂歌説も確たる根拠を欠いているといわれている。

 

まぁ、正直言ってキリがない。まだまだ他にも怖い歌や恐ろしい歌詞、悲しい歌などいくらでもある。海外の民謡や童謡にも、これでもかという位恐ろしい秘密が隠されたものがあるのだ。

そこに隠された謎や秘密を読み解くのも、都市伝説の醍醐味といえるのだが・・・、やっぱり怖ーいゾ!!

-終-

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