スノーモビル競技にも様々なものがあるが、雪上のモトクロスとも呼ばれるスノークロスが最も馴染み深いだろう。また「ウィンターＸゲームズ（Winter X Games）」などで大盛り上がりのジャンプやロングジャンプも凄いゾ。
スノーモビル・スポーツの中でも日本でメジャーな競技と言えば、やはりスノークロスだ。日本での本格的なレースは1970年の「第１回報知スノースクランブル大会」からで、この大会の成功を受けて翌年(1971年)には第１回全日本選手権が開催された。現在では全日本スノーモビル選手権(1月～3月、長野、新潟、青森などの本州地区3戦、北海道地区3戦、合計6戦でチャンピオンを決定)としてシリーズ化されている。 今年(2014年)のシーズンは去る1月16日に新潟県・胎内スキー場で開幕、結果は両ヒートとも3年連続チャンピオンの佐野友介選手が優勝した。
尚、この開幕戦の模様は、2月24日(日)にBS TwellV(BS12)で放映される予定だ。200kg、500ccを超えるモンスターマシンが唸りをあげて一斉に第一コーナーに飛び込むスタートシーンや、連続ジャンプの後に急コーナーへ突入するところなどは、雪上の格闘技と言われるほどで、まさに迫力満点だ!! 海外でのスノークロス競技の最高峰は「WPSAパワースポーツスノーモビルツアー選手権シリーズ」（WPSA）だ。
北米を舞台に、毎年 11月から翌年の3月まで10戦が実施される。欧州には「ワールドカップ スノークロス」があり、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどを転戦し、年間6戦の結果でチャンピオンを決めるもの。 スノークロス以外の競技としては、氷上ドラッグレースやオーバルレース、急斜面を登坂するヒルクライムレースなどがある。また耐久レースのエンデューロレースなどもある。
ところでスノーモビル・スポーツと言えば、米国のケーブルテレビ局のESPNが主催し、米国をはじめ全世界で放映されている「エックスゲームズ（X Games）」での競技が有名。各種のエクストリームスポーツを集め、夏・冬の年2回開催されている大規模で(特に冬季：ウインター大会が)レベルの高いスポーツ競技大会であるが、我が国ではさほど知名度は高く無い。しかし、この「エックスゲームズ（X Games）」に出場することを優先するために同時期に行われるワールドカップへは出場しない強豪選手もいるくらいで、競技種別によってはワールドカップや世界選手権よりも権威が高いとされることもある。
世界のトップレベルの選手たちが凌ぎを削り、北米や欧州はもちろん、現在ではアジア地域においても大変な人気を博している競技大会だ。尚、今年(2014年)の冬季大会は、日本ではドワンゴコンテンツの「X Gamesチャンネル」で視聴可能だ。
「エックスゲームズ（X Games）」公式サイト ⇒ http://xgames.espn.go.com/
◆記事公開当初の掲載動画だが現在、非公開となっている◆
↑『2013年 Winter X-Games Snowmobile Snowcross Final』 制作：Hecklers Koch
今回の「エックスゲームズ（X Games）」は1月23日～26日（現地時間）米国コロラド州アスペンにて開催された。ソチ五輪を直前に控え、世界のトップレベルの注目選手たちが数多く招待された。
↑『Adaptive SnoCross at Winter X Games 2015』 制作：SuperChairing
代わりに2015年の映像を掲載する。2013年版に比べて地味な印象だが、レース自体のレギュレーション（出走モビルの性能やコースレイアウトなど）に変化でもあったのだろうか・・・。
↑『2013年 Winter X-Games Snowmobile Freestyle Final』 制作：sledneckman
スノークロスの迫力には及ばないが、ジャンプ系の競技も華麗な技の連発に目が離せない。しかし100kgをゆうに超える機械と一緒に空中を飛ぶ気持ちは、はかり知れないゾ。
↑『Snowmobile Alaska Extreme Session』 制作：pixelfahnderTV
冬山登山中に、こんな人達に出会ったらビックリだ!!
ジャンプ姿を見ていると自分ではとてもムリ。ハラハラ、ドキドキ、他人がやるから楽しめるんだよネ!! それにしてもスゴイな～。
-終- 
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